麦の穂をゆらす風

川崎CINECITTA’にて。レイトショーは、安くていいなぁ。QUICHE&TARTEで、ビッグハンバーグとビールを飲んで、いざ出陣。


イギリス人の、ケン・ローチ監督が、アイルランド紛争を描いた映画。偉い!クロサワが満州事変を録るようなもの?違うか...。映画芸術の良心に感動しました。IRAの原点を、ざっくりと、えぐった映画。現在、英国は未だに北アイルランドを支配している状態で、ナショナリズムと宗教が、複雑に絡み合った紛争地域となってしまっています。

霧に霞むアイルランドの美しい風景が、心を動かします。そんな叙情的な映像美の中での英国軍の横暴には、胸を締め付けられる想い。祖国のために闘った仲間や隣人が、内戦へと発展していく中で、殺し合うはめに陥っていく過程は、もう、なんでやねん!って叫びたくなります。結局、戦争には、正義は存在しないという事でしょう。末期状態の軍隊には、少年兵ばかりいたというのも、悲しい現実でした。

カンヌ映画祭パルムドール受賞ってのにも、納得です。主題曲アイルランド民謡の「麦の穂をゆらす風」の旋律も美しい。停戦条約のお祝いしているダンスの場面のアイリッシュ・ミュージックは、Michael Breckerの「Itsbynne Reel」を思い出してしまった。こんなにも、美しい文化と、高い誇りを持つ民族が、なぜ?未だに憎しみで溢れる世界の現実を、突きつけられた思いです。

「麦の穂をゆらす風」公式サイト

麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディションimage

2006年12月13日 (水) at 23:44



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