ヘアスプレー

先週末、新高島の109シネマズで観てきました。公開初日だったので、劇場は満員御礼の大盛況。


元々はブロードウェイロングランミュージカルでジョン・ウォーターズ監督が以前「映画化」している作品。ジョン・ウォーターズって人は極悪変態悪趣味お下劣映画の極致と絶賛されている(笑)「ピンク・フラミンゴ」を撮った監督。同じヘアスプレーの監督だからって、間違ってもコレをレンタルで借りて家族団らんで観ないように。要注意人物です。

再映画化の本作ではアダム・シャンクマン監督です。ジュリアード音楽院卒の振り付け師っていう異色監督なので、ミュージカルには、うってつけです。元々ミュージカル拒絶症の私ですので、冒頭のぽっちゃりトレーシーが「おっおっおーっ♪ぼるちもあー」って歌いながらトラックの屋根に乗って登校するシーンでは、しっまったー!と一瞬後悔したのですが、主な場面はダンスと唄に関係した音楽シーンなので、結構違和感無く楽しめました。

主題は米国60年代の人種差別なのです。黒人出演を禁止する実際にあったTVダンスオーディション番組が舞台ですが、未だに現在の米国には根強い差別意識があるようで、この映画を見て考えさせられるものも多いのです。音楽には人種など関係ないし、主人公である子供達も肌の色など関係ない友情があるのだなぁと。おデブだし...。人間の本質は外見などとは関係ない所にあるのです。大人達の画一的思想の理不尽さに立ち向かっていく子供達よりも、トレーシーを応援する、お父さんがカッコイイなぁと共感を感じるようになったのは、私が、おっさんになったからでしょう。

母親役は男性が演じるというのが、このミュージカルの伝統なのですが、ジョン・トラボルタが強力な特殊メイクで演じています。これは、全く受け入れがたい気持ち悪さでした。夫婦(両方♂ですが)でデュエットする場面は、「おかぁさんは女だ!女だ!ナオンだ...」と自分に言い聞かせながら愛のデュオを聴いていました。結構、ツライ...。モーター・マウス・メイビル役のクィーン・ラティファの包容力のある演技と歌唱力は鳥肌モノです。ガッツリとしたソウルミュージックを聴かせてくれました。黒人青年に恋するアマンダ・バインズが可愛い(*´∀`)つ♥

ハリウッドラヴコメらしく明るいタッチで大団円。劇場にも笑い声が漏れるハッピーさで、よしよし。

公式サイト

ヘアスプレー DTSスペシャル★エディション (初回限定生産2枚組) [DVD]image

2007年10月25日 (木) at 12:06



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