渋谷UPLINK Xで観てきました。

50人そこそこしか入らない小劇場で、ソファーが１つづつ並んでいるホームシアター風の会場です。飲み物もポップコーンも無いのが物足りないのですが、各回完売の超満員。かなりディープなシアターです。

エチオピアのコーヒー生産者の厳しい生活状況を描いたドキュメントです。先進国に搾取され続ける農民の貧しさと巨大企業の利益優先の薄汚さに閉口してしまいます。コーヒー豆は安い値段で買いたたかれて、子供達は栄養失調で苦しみ、貧しい土地で耕作するために、コーヒーよりも麻薬に転作してしまったり、一向に豊かにならないエチオピアの現状です。農協の大人達が、子供達のために学校を作りたいと訴えていたのが心に響きます。

フェアトレードがキーになってくるのです。最近はスターバックスも店内にフェアトレードのチラシを置いていますが、どの程度までコーヒー生産地に還元されているのかはよく分かりません。お金ばかりでなくて、生産者の誇りと自立を促すような活動をしなければ意味がないと思うのですが。

コーヒーだけに限らず、多くの輸入品で同じ事が起きているはずで、私達は何をするべきか、どうすればいいのか分からなくなってしまいます。何も考えず、のんきにコーヒーを飲むことが出来なくなってしまった。

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