ダークナイト

高島町の109シネマズで観てきました。


命がけで演じたジョーカーは鬼気迫るものがあります。

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ノーラン監督は前任者ジャック・ニコルソンとの違いについてこう述べている。「ヒースにとって非常に偉大な挑戦だった。ものすごく独創的で、ものすごくゾッとさせ、恐ろしいほど神経質(なジョーカー)だった。とても若いキャラクターながら、アナーキーな彼の存在感は恐怖とパニックをもたらす」

役に入り込みすぎて薬物中毒に陥り、現実の世界に帰って来られなかったらしいです。その狂気の殺人鬼の描写は今までのバッドマンには無いダークさです。そして高潔さを保つ人間も簡単に邪悪な世界に墜ちてしまう脆さ。それはバットマンですらも同様で単純なヒーローとしては描かれていないのです。正義とは何か。善とは何か。観ている僕たちもジョーカーに試されているようです。

バットマンはテロとの戦いにのめり込んでいる世界の自警団米国そのもので悩める米国の苦悩を象徴しているようです。そろそろバカなアメリカ人も自分たちの愚かさに気付いて来たんじゃないかな?結局コミックではバットマンがジョーカーの首を締めて殺してしまう救いの無さですがね。

処刑人バットマンの正道に戻ったストーリーで幼稚な子供向けバットマンではありません。バットモービルや秘密兵器も出てきてカーチェイスも迫力満点ですが基本的には肉弾戦です。それが重くて痛そう。ジョーカーの化粧がドロドロに溶けてきて崩れる顔でナイフを突きつけてくるのもマジ怖い。悪の世界に取り込まれて顔半分無くなったハービー・デントなんて子供は泣きだしますよ...。

アニメやコミック、ヒーローもののアマイ映画が乱立している映画界で、ここまでエッヂの効いた暗い映画に仕立ててくる気合いが素晴らしいですね。2時間以上の上映時間が、あっと言う間でした。

公式サイト

ダークナイトimage

2008年08月21日 (木) at 12:57



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