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このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:43 |
アキレスと亀テアトル新宿へ観に行きました。駅出た途端、新宿は人が多いなぁ...と。 「TAKESHIS'」「監督・ばんざい!」に続く三部作という位置づけだそうです。ギリシャ哲学のゼノンのパラドックスからとった題名はアートと芸術家の生き方のパラドックスを示しているわけで、数学者になりたかったと語る北野監督らしい完結編です。 アートという、胡散臭い世界に生きる芸術家の暴走は笑うしかないのですが、画商のアドバイス通りに創作する画家の無能さには呆れてしまうのです。才能が無いので自分自身の命を追い込めば、アートな絵が描けるだろうと風呂で溺れながら描き、最後には炎の中で焼死寸前アートとか...。まるで売れなくて、自殺も失敗。それでも描く事を止められない主人公は芸術しか知らない哀れな人間なのか? むしろ、こんな生き方、幸せだろうな。と思ってしまう deep さん。 コント夫婦共同創作活動とか、意味もなく登場する「電撃ネットワーク」とか大笑いでコミカルな要素が強いので観やすいと思うのですが、今までのバイオレンス路線を期待していると物足りないかもしれません。ゲイジュツ家って凶悪で、もっととんでもないヤツ、どうしょうもないヤツ、いっぱいいるだろうしね。バンドもね。 画商役の伊武雅刀が悪そうで怖いです。久々にハマッていました。それと、カントク出ないと意味無いかもしれませんが、主人公は、ずっと柳ユーレイで良かった気もします。 |