老人コーラスグループの日常を追ったドキュメンタリー。

109シネマズMM横浜で観ました。マサチューセッツ州の混声合唱団なわけですが、80歳やら90歳のおじいちゃん、おばあさんの合唱団です。コレが何故か大人気でヨーロッパツアーまで演ってしまう CD もバカ売れアーティストなのでした。ビックリ！そして、辛気くさいナツメロやクラッシックの合唱かと思うと、R&Bからパンクロックまでという、攻撃的なレパートリーの曲を歌っているので2度ビックリ！

とにかく、死にそうなヨタヨタな老人達なので、大変です。練習場にも、まともに歩いて来られないし、命に関わる持病持ちばかり。しかも聴いた事もない若者の音楽は難しいのです。ジミ・ヘンドリックスの「パープル・ヘイズで必ず歌詞忘れちゃうじいさん、ジェームス・ブラウンの「I Feel Good」でタイミングが、どうしても合わせられないとか、大爆笑です。

そんなこんなでコンサートに向けて練習を重ねていく訳ですが、そのうち１人２人と体調を崩して死んでしまうので...(>_<)ヽ。え？大丈夫？？「わたしが死んでも歌い続けておくれ！虹の上から聴いているから」うん。命がけで唄っているのだ。そして唄っている、じいさん、ばあさん達の表情がとても活き活きとしています。唄いたいから唄うんだ。死ぬまでチャレンジしているんだな。ロック魂です。

最後のコールドプレイの「Fix You」では鳥肌が立ちました。一緒に唄うはずだった相方のじいさんが死んじゃってソロになっちゃった、人工呼吸器を付けた90歳のおじいさんの独唱。劇場でも、すすり泣きが、ちらほらと。ドキュメンタリーというかミュージックビデオを観ている感覚でした。爺婆が歌うと、歌詞が違った意味を持ってくるのも不思議です。音楽の力と気合いの入った生き方で、爺婆から元気をもらいました。Keep On Rockin' !

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