感染すると目が見えなくなる謎の伝染病の話。

109シネマズMM横浜で観てきました。空気感染する謎の伝染病で次々と失明してしまう恐怖。盲目になるだけで体は元気。なので大変です。隔離病棟は外界との接触を避けるために軍隊で警備され接触も最低限に抑えられ、出ようとすると鉄砲で撃たれるし、食料も不足し排泄も、ままならず、アウシュビッツ状態...。この時点で、もう、ありえない位おかしいのですが、隔離された感染者達は略奪と暴力の大暴走を始めるのも？？１人だけ目の見える眼科医奥さんのジュリアン・ムーアが最強なハズなのですが「おんな〜！」と叫んでいるアホどもに自分たちの食料と交換条件でヤラレちゃったりするのです。とーちゃんの浮気に当てつけなのかなとも思いますが、へなちょこで腰抜けな男よりも極限状態では女は強しという事を言いたいのなら、ちょっと違う気もします。

もっと早く抜け出せばいいのにと思いながら観ていると、火を付けて逆襲して施設を脱走すると外の世界も同じように無法地帯と化していて オーノー！！人類は心までもブラインドネスとなってしまったのですな。世界で唯一目の見えるムーアを頭に団結した集団は、なんとなく幸せそうで、家族の象徴となっています。やっと平穏な暮らしを過ごせるようになって一番へなちょこだった木村佳乃の旦那役伊勢谷友介君の視力が戻って終わり。よかった〜。

普段は何気なく生活している我々ですが視力を失うだけで社会そのものまで崩壊してしまうという恐怖でした。盲目の世界では目の見える健常者は異端であるというパラドックスの社会でコレも怖いんです。原因は何なのか？何故奥さんだけ感染しないのか？何故治っちゃったのか？謎は全く解明されずに終わるパニックムービーだったのでちょっと期待はずれ。サイエンスものか、視力以外の五感、はたまた第六感を研ぎ澄まして、病気に立ち向かうスーパーな活躍を期待していただけに、想像していたものとは違う映画でした。夏に流行っていた暗闇レストランを思い出してしまった deep さんでした。

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