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このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:43 |
レスラー渋谷のCINEMA RISEで観てきました。男の生き様しかと観た。 ミッキー・ローク完全復活。92年の来日試合「衝撃の猫パンチ」を覚えています。薬の売人に対する暴力事件や整形手術、離婚、破産など、もう役者として終わったと揶揄されるミッキー・ロークと、老いたレスラー、ランディの生き様は、見事に重なって涙します。最初のランディの背中からの画面で、この哀愁が増します。前半は後ろ姿のカットが多いね。このアングルだけで泣ける。 正統派レスラーだったランディも今や年老いてボロボロ。老眼鏡に補聴器だもの。なのに出られる興行は客の呼べる体を張ったハードコアプロレスだったり。ここら辺のプロレス事情もリアルです。試合も、とても臨場感たっぷりでリングサイドで観戦しているかのよう。スピード感もあります。何度も「がんばれ!いけ!」って、声援送ってしまいそうになりました。 家庭もダメ。バイトしてもダメ。体もダメ。な、どうしようもないダメ中年なのに、プロレスラーからは尊敬されリングで喝采を浴びる。プロレスこそが彼にとっての家族なんだね。あんなに殴り合っても痛くても体を合わせた男たちにしか分からない友情がある。そして、そこでしか生きられないという悲しさ。腹をくくった男は強いぞ。 トップコーナーからラムジャム炸裂!最後に三沢が重なった...。スプリングスティーンの唄に鳥肌が立ちました。 みのもんたの「真の家族愛をじっくり見てほしい」というコメントには笑った。家族愛なんて描いてないぞ。観てないだろ(笑)。 |