桜沢エリカの「プール」が原作の映画。

109シネマズMM横浜で。この前カード作ったし映画の日だし映画館に繰り出したのはいいけれど、迷った末に選んでみた作品です。

一言で云うなら癒しです。何も事件は起きません。ずーっとプールです。タイ料理美味そうです。

たぶん、死生観とか、孤児、親離れする青春ストーリーとか、自分勝手な親とか、主題になるハズの題材がゴロゴロ転がっている設定なのですが、一切深入りしない「リゾート的希薄な人間関係」でヒーリングなど求めていない私には欲求不満しか残りませんでした。母親の経営するゲストハウスに初めて訪れる娘が主人公です。冒頭、初めて来た母親のゲストハウスで自分の部屋までキレ気味で駆け込む娘に「何故部屋の場所を知っている？」と叫びたくなる程現実感のない描き方で、悶絶してしまいました。だいたい大学卒業旅行だから22歳だな。この歳で、こんなに甘いのか？最近の若いヤツは、こうなの？熱い心を見せてくれ！と、おっさん心の叫び。

母娘の関係って僕は想像するしかないのですが女性が観ると共感できる部分もあるんでしょうかね。たぶん犬猫大好き癒し系女子には受けそうな予感がします。

ストーリーとか、もう無いも同然だから諦めました。視点を変えて出演陣。小林聡美の作詞作曲の唄がとても良かったです。ギターも、ちゃんと弾いている。カッコイイ。「プールサイドで１人、こんな風に歌うヤツいるか？自分の部屋じゃダメなのか？」とかツッコミ無しで。パンのＣＭのイメージの延長線上で食事シーンとか、とても自然で好感が持てる演技です。素晴らしい！加瀬亮も木訥な雰囲気で、これからバケそう。対照的なのが、もたいまさこで、非常にバタ臭い舞台的な演技で、ちょっと引いてしまった...。モデルの伽奈さんは、かわいいから許せる限界か。

プールと、もう一つの舞台である食卓に並ぶ料理はホントに美味そう。ストーリー無視で、ア○フィとか同様、観光気分リゾート映画として割り切って観ると正解。原作は、どんなモノなのかな？逆に気になってしまいました。

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