流れ星の冬/大沢 在昌

新宿鮫「無間人形」で直木賞を受賞した1994年に刊行されたもの。


流れ星の冬

老人ハードボイルドです(笑)。老人+ハードボイルドで、僕の持つ印象は、安楽椅子に座り、スコッチ舐めつつ、葉巻を吹かして、もちろんシャム猫を、膝に乗せて、若いモンに、非情で絶対服従な命令を下す、「裏ボス」って、イメージなんですが。全然違います。65歳の大学教授なんです。普通の老人達(もちろん、過去には、色々あるんですが・・・。)が、事もあろうに、鉄砲持ち出しちって、闘うクリビツテンギョウな設定。

それぞれに、持病持ちだったり、家庭不和だったり、老人らしい問題を抱えていて、心配しちゃいます。おじいちゃん頑張って!みたいな・・・。主人公のクールでカッコイイロマンスグレーの描き方や、脇を固める美女達も、大沢節満載で魅力的です。しかし、ストーリーが、上手くいきすぎて、物足りない。

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2005年05月19日 (木) at 14:29



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