クロスファイア(上下)/宮部 みゆき

最近「理由」も映画化されて、すっかり映像向きな作家として認知されていますが、これも映像化されていました。観ていないけど・・・。


クロスファイア(上) クロスファイア(下)

悪者をビシビシ倒す超能力モノ。ですが、法治国家として、なにより人間として、善悪って何だろうって考えさせられます。自らを「装填された銃」として、処刑を繰り返す主人公に、なかなか感情移入が出来ないのは、そこら辺の視点の違いだろうか?処刑人として、生きる淳子が、裏組織と繋がることで、人間性を取り戻していく姿も、複雑な心境で読みました。

荒唐無稽な、お話なので、ストーリーに、かなり雑な部分もありまが、この作家の描写力に圧倒されて、上巻のスピード感溢れる展開に、一気読みです。心理描写中心の下巻は、やっぱり、この人らしく、だらだら感が、否めません・・・。しかし、ラストの美しさには、舌を巻きました。

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2005年01月06日 (木) at 14:44



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