深紅/野沢 尚

映画 の公開も間近です。細やかな描写が、いかにも映像向きで、色鮮やかです。ミステリーとしては、違うんですけどね。


深紅

自殺してから、もう早1年過ぎちゃいましたか・・・。遺された作品を読むたびに、悔しい思いがよぎります。

殺人事件の被害者家族と、加害者家族の関わりを、描き出します。1人生き残った主人公は、心に癒しがたい傷を負い、憎しみに囚われてしまう訳ですが、同じように1人残された、加害者の子供と向き合うことで、自分の「生」を取り戻す過程が、無意識状態の4時間の追体験で、語られるあたりは、流石です。文体も、短いセンテンスで、緊迫感を煽るのでドキドキしちゃいます。

空白の30秒は、どうなった?もっと、突っ込んで書いても、良かったのでは?

写真クリックでAmazonで詳細をみる

2005年08月26日 (金) at 11:26



1年前の同日エントリ 2年前の同日エントリ 3年前の同日エントリ 4年前の同日エントリ 5年前の同日エントリ 6年前の同日エントリ