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このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:51 |
放浪探偵と七つの殺人/歌野 晶午
冬でもタンクトップにビーサンのフリーターで、ロックバンドやっている髭面の青年探偵「信濃 譲二」です。が、いまいち、このキャラクターが、前面に出て来ないので、魅力的に感じられません。神出鬼没で、奇抜なトリックを、理論的に解明してみせるのですが、もっと人間味を出してくれれば、感情移入も容易ではないかと・・・。 しかし、この手法も、アリなんですよね。主人公は、事件に、まつわる人物という事で、探偵は脇役ですから。僕には、ちょっと合わないなぁ。 そんな訳で、犯人の大学生が、あたふたしている姿が、笑いを誘う「ドア↔ドア」が、面白かった。あり得ない「W=mgh」のネタでは、読むの止めちゃおうかとも思ってしまいましたが。あくまで、「仕掛け」に主眼を置く、正統派物理トリック推理小説的な、書き方なので、僕のような読み方は、間違っているのかもしれない・・・。 写真クリックでAmazonで詳細をみる |