天使の屍/貫井
徳郎
中学生の連続自殺の謎を追う父親の話。我が子は、何故、死ななければならなかったのか?
次々に飛び降り自殺する子供達。読んでいると、胸が締めつけられる想いがします・・・。
テンポも良く、スピーディーな展開。畳みかけるような不幸が積み重なり、核心が気になって、しょうがない。最後まで引き込まれてしまいました。超越した「子供の理論」というのには、いささか誇張されているとは思いますが、理解はできます。今、自分の子供の頃を考えると、理解不能な事をしていたなぁ・・・と。
ドラッグや性、受験と、子供達を取り巻く現代の問題が、描かれています。知らぬは、親ばかりって哀しい状況なんですが。
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