だから山谷はやめられねぇ/塚田 努

駅前ジャズ楽団の楽団長としても、お馴染み塚田 努の山谷潜入ルポルタージュ。


だから山谷はやめられねぇ—「僕」が日雇い労働者だった180日

第3回アウトロー大賞受賞

サブタイトルの「僕が日雇い労働者だった180日」どおり、横浜寿町、東京の山谷、高田馬場の寄せ場などに土工として、潜入する塚田です。一般にはダメな人と分類される人達の、飯場や山谷での生活が、活き活き?と描かれております。「スキンヘッドの男」の、くだりは「こういう人居るよなぁー」なんて、笑いながら読んでしまいました。

僕が学生の頃は、もっと活気があって、実際に、高田馬場の寄せ場なんかには、バイトとして働きに行っていた友達も居たものですが、今の御時世、こんな3Kの代表のような、仕事をする若者は、いないでしょうな。

全くこの世界に対する免疫のない表側世界の方々には、興味深いモノかもしれませんが、別に普通の事だと、捉えられる、最初から社会の落伍者として生きてきたブラックな deep さんには、物足りない感も・・・。星一徹も日雇いだったんだもの。って漫画やん。

高齢化してきた山谷の状況は、いわば、高度成長期の主戦力となってきた先人達の、成れの果てなんですが、良いとか悪いとかの問題ではなくて、こんなライフスタイルも許容する社会って、必要なんじゃないでしょうか?フリーター、ニートとか現在も語られている問題と同じなんですがね。

平易な文体で、読みやすいものの、やはり物足りなさを感じるのは、デビュー作という事で、許してやる。飲み会では、「潜入が僕の手法なので、2作目の予定はありません」だそうです。書く度に、潜入してたら、体がもたないよな・・。

写真クリックでAmazonで詳細をみる

2006年01月05日 (木) at 18:14



1年前の同日エントリ 2年前の同日エントリ 3年前の同日エントリ 4年前の同日エントリ 5年前の同日エントリ 6年前の同日エントリ