ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド/ブライアン W.オールディス

今年公開された映画「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」の原作。


ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド

スピルバーグの映画「A.I.」の原作者で、SF界の巨匠ブライアン W.オールディスです。翻訳が、柳下 毅一郎と、これまた異端を突き進む奇才だったりします。

映画は観ていないのですが、設定が現代的に置き換えられていたりするので、雰囲気が違うようです。映画公開に合わせて、急遽翻訳出版された模様です。

長編までは行かない薄さで、巨匠らしく、片手間でサラッと書いた風情が、見受けられます。結合双生児がポップスターに成り上がり、破滅していく、とんでも話です。舞台の半島の無機質な不気味さが、全編に漂っていて、重苦しさ満点。双子を取り巻く6人の三人称視点からのエピソードから、浮かび上がる謎めいたストーリーです。最後はオカルトだったり。

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2007年03月04日 (日) at 14:01



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