波のうえの魔術師/石田 衣良

経済サスペンスと青春小説が融合した雰囲気です。


波のうえの魔術師 (徳間文庫)image

バブル期に犯罪行為といってもよい滅茶苦茶な経営をして、破綻したくせに、税金を投入されて、最近は史上最高の好決算をたたき出すまでに回復した銀行さんです。庶民を非道なやり口で搾取し続けた巨大銀行に、戦いを挑む天才的な投資家の話です。

このところ、柔らかいタッチの短編が多くて、日和ってる?みたいな石田衣良なわけですが、コレも裏社会のドロドロとした描写を、もっと踏み込んでも良かったんじゃないかな。サラッと、いい人ばかり。

株の知識があれば、もっと楽しめたかもしれないのですが、素人でも分かるくらいの投資戦略で、読みやすいと思います。そして、日本の銀行は、どうしようもないな、と再認識。これからも外資に食われていくことでしょう。

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2007年05月16日 (水) at 14:03



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