アキハバラ@DEEP/石田 衣良

「池袋WGP」の秋葉原版といったところでしょうか。


アキハバラ@DEEP (文春文庫)image

といっても、主人公はギャング達じゃなくて、秋葉原の社会不適応ヲタ達が巨悪に立ち向かうお話。痛快です。終盤の戦闘シーンでは短いセンテンスで畳みかけるスピード感は圧巻です。ま、そんなに、うまくいくんかいな?って感じですが「お話」ですから。

秋葉原のオタク達が立ち上げた弱小零細 IT 会社が開発した革命的なサーチエンジンを、巨大企業に盗まれる。巨額の利益を生むソフトを巡る攻防戦なわけです。オープンコンテントという考え方が主流になってきている現在、金儲けのために囲い込むというやり方は時代遅れ。音楽にしろコンピュータソフトにしろオープンな方向に向かうのがこれからの時代なのかなと考えさせられたり。

TVドラマ化されて、そのバカバカしさが深夜枠とはいえ強力に可笑しかったのでした。原作とは全くストーリーは違いますが、必見です。

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2007年07月23日 (月) at 13:29



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