天空の蜂/東野 圭吾

自衛隊開発の超大型特殊ヘリコプターをテロリストが奪取して原発に落とすぞ!と日本政府を脅迫するテロが起きた一日。


天空の蜂 (講談社文庫)image

分厚い本の割には、電気工学科卒らしく(実は私も...)高速増殖炉の構造やヘリコプターの機構などの描写も詳しくて、かつ読みやすいのが印象的です。

犯人の仕掛けた罠の巧みさにはハラハラしっぱなし。犯行心理にはお涙頂戴なのです。それだけでなくて、社会の原子力に関する感心と、国民の無責任さを改めて考えさせられます。今年の夏の猛暑でエネルギー問題に感心が高かったのですが、首もと喉もと過ぎれば何とやら。

登場人物それぞれの視点で、ストーリーが進んでいくので、登場人物の多さには困ってしまいます。が、逆に場面の切り替えが多くて TV 的なスピード感が出ています。意外と映像向きなのかもしれません。今秋ドラマ放送中の「探偵ガリレオ」も読んでみようと思っています。

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2007年10月31日 (水) at 12:21



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