二十四時間/乃南 アサ

サスペンスではなく、作者の私小説風エッセイ集。


二十四時間 (新潮文庫)image

一日24時間それぞれの時刻に合わせた24題材の24編です。小説ではないのですが、先週の旅仕事の移動中、あまりに暇だったので、駅の本屋さんで買ったもの。

一編一編は拍子抜けするくらい、コレといった盛り上がりもなく、あっさりとしたストーリーで、正直読むのが辛かったのですが...。FMラジオの「ジェット・ストリーム」のくだりは、僕もよく聴いていた番組なので「そうそう!」と共感。今は伊武雅刀ですが、昔の城達也のナレーションを思い出しました。子供の頃の冒険心や、大人を観察する目など、僕等の世代には、懐かしさを感じる話もあったりして、普通の読み物として楽しめました。

解説にもある通り、「凍える牙」のオオカミ犬取材裏のエピソードや、作品の元になっている作者の体験が分かるので、ファンにはオススメな一冊なのでは?

写真クリックでAmazonで詳細をみる

2008年03月10日 (月) at 14:19



1年前の同日エントリ 2年前の同日エントリ 3年前の同日エントリ 4年前の同日エントリ 5年前の同日エントリ 6年前の同日エントリ