真夜中の神話/真保 裕一

トンデモ科学満載の冒険小説。


真夜中の神話 (文春文庫)image

いきなり飛行機の墜落から始まり衝撃的なんです。しかしストーリーは思った通りに進むので、あっけない感じです。コウモリからイルカセラピー、吸血鬼伝説をめぐる宗教対立まで出てくるのですが、科学的な検証を、もっと盛り込んで疑似科学色を強めても良いんじゃないかな?小説なんだからね。想像力を、かき立てるようなサイエンスサスペンスにして欲しかった。

中盤からラストにかけての騙し合いと死闘は、結構楽しめました。警察小説ファンとしては、地元の警察組織腐敗の中で正義感に目覚めて奮闘する刑事の活躍が少なくて残念だったけどね。

2008年09月23日 (火) at 13:02



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