ブルータワー/石田
衣良
新宿の高層ビルに暮らす末期の脳腫瘍患者が200年未来にタイムスリップ!2キロメートルもある青い巨大高層ビルの権力者の1人となって大活躍というストーリー。未来の社会は住居高度によって階級が決まる差別社会。ビルの外は、生物兵器となったインフルエンザウィルスに支配され、地べたで暮らす人達は平均寿命30歳という極貧地獄。
最下層レジスタンスと組んで闘う主人公はスーパーコンピューターの AI の助けで無敵状態なので、いまいち物足りないのですが、ま、お話だから...。しかし、この作家の描写力は映像向きで、これもドラマ化されちゃう?今年は、あちこちでクーデター騒ぎがあったり、格差社会の末期的犯罪が多発したり、新型トリインフルエンザも警戒されているので、現実の社会とダブって読む感じで、ちょっとタイムリーな小説でした。
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