蟹工船・党生活者/小林 多喜二

今更ながら読んでみたわけで。


蟹工船・党生活者 (新潮文庫)image

過酷な労働をかせられて大資本に搾取され続ける労働者の物語と、当時は違法だった共産党活動員の話。蟹工船ブームと言われて映画化までされてしまったのですが(イケメンキャスティングだけで、観る気がしないのだけれど...)「党生活者」の方が共産党員として逮捕、獄死した著者と主人公がダブって、印象に残りました。スリリングな描写は著者の現実生活だったからでしょうね。読み物として引き込まれました。

大竹まことゴールデンラジオ!のポッドキャスト「オープニング」: 【7月21日ON AIR】で(前半はくだらない駄話)2009年7月31日号週刊朝日、東 浩紀氏の「都議選と蟹工船ブームと政権交代という祭り」という記事について取り上げていました。この蟹工船ブームについて納得。正直、僕もネタとして読んでみようと思っただけですし。

「ジャズは反体制反逆音楽だ!コルトレーン万歳!」と、昔のジャズ研は、酒飲みながら右だ左だ、赤だ何だで騒いでいたのですが、そんな OB 先輩を見て「おお、大人だ」と感心していた僕です。今どきの若者には通じない話だったりします。気質は変わっていないように思えるのですが、イデオロギーさえネタとして完結しているという意見に納得します。衆院総選挙に向けて、ちょっと考えさせられます。そういえば六角橋の金網街宣カーも最近見ないなぁ。

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2009年07月24日 (金) at 10:51



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