鎖(上下)/乃南 アサ

前作「凍える牙 」の続編。女刑事音道貴子が、大活躍します。っていうか、大ピンチですぅっ。いやー!


鎖〈上〉 鎖〈下〉

散々な目に遭ってしまいます。前作のような、颯爽とした、行動的な描き方はなく、音道刑事の女性としての心理描写が、中心となって物語が進みます。そんな訳で、「凍える牙」を読んでいないと、理解不能な所もあります。ミステリーとしては、早い段階でネタバレして、トリックも大がかりな仕掛けもなく・・・。ありゃ?って、感じでした。

小説としては、楽しめました。スピード感のある場面の描写は、スバラシイ。まるで、目の前で起きているような錯覚に、捕らわれてしまいます。音道刑事の心理描写中心なので、女性と男性では、かなり違った印象を持って読まれると、思います。僕は、もっと、音道刑事の大活躍を期待したいんですけどねぇ・・・。

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2005年01月20日 (木) at 14:59



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