いまだ下山せず!/泉
康子
1987年冬季槍ヶ岳の遭難捜索ドキュメント。失踪と冒険、そして推理。これは、ミステリー小説なのかもしれない?
小学校の頃、燕岳に家族で登りました。もちろん夏山ですけど。ちゃんと、トレッキング・シューズも買って貰って、一丁前の格好で、山男になりました。山頂からの夕日の中槍ヶ岳の姿は、感動しました。登山家になる夢を、密かに抱いた僕でした。あの時、眺めた燕から、槍に向かう途中で、行方不明になったんだって考えると、冬山(大自然)は厳しいモノなんだなぁって、改めて思います。
雪山に消えた3人を、捜す仲間と家族の心情を綴りながら、半年に渡る捜索推理です。ドキュメントなので、だらだらと、場面転換も無しに、話しが続いて、うっとうしいんですが、しょうがない・・・。3人は、何処にいるのか。なぜ3人は、危険な沢を下ったのか。結局、判らない事なのですが・・・。謎に迫る、推理の過程が面白い。
久々に、山を堪能しました。山男は、格好いいなぁ。
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