Boss Horn/Blue Mitchell
アレンジャーに、デューク・ピアソンをむかえたビッグ・コンボ。帯には、「シルヴァー・クインテットの両翼、黄金のコンビネーションが生み出すジャズの楽しさ満載のアルバム。」って書いてありますが。それは、ピアソンの才能の成せる技でしょう。

盟友ジュニア・クックをはじめ、ジェリー・ドジオン、ペッパー・アダムスと、オールスター5管編成。自作を提供しているチック・コリアも2曲参加しています。よだれモノです。
- ピアソン作のファンキー・ブルース・ナンバー。ジャズぢゃなくて、ファンクにして、タワーに演らせたい・・・。なんて、くだらないことを考えてしまいました。タワーと同じ編成だもんね・・・。シダー・ウォルトンがシルヴァー化していて、面白いです。この頃のファンキー路線は、皆こういうコンピングなんですね〜。でも、本家ホレス・シルヴァーのバカさ加減には、かなわない・・・。ソロは、やっぱりウォルトンですね。ミッチェルの1コーラス目が、リー・モーガンっぽいんですけど・・・。かなり意識していたと思われ。が、彼の場合、知性が漂ってしまい、やっぱり、いつものミッチェルに戻ります。この気持ち、良く分かるなぁ〜。(T^T)
- ミッチェルの陽気なラテン・ナンバー。ピアソンのアレンジの腕が、光りまくります。控えめなバック・リフも、小粋でよい。ミッチェルも気持ちよさそうに、ソロを展開していきます。これが、また素晴らしい。メロディーとして、成立するアドリブソロ。適当って言葉を、許さない様式美さえ感じます。
- 唯一のスタンダードナンバー。やはりアレンジが一級品!素晴らしいの一言です。小粋なアンサンブル、そしてリズム・アプローチのアイディアにも、驚かされます。イントロで、ドジオン最初のワンフレーズで、仰け反ってしまいました。アンサンブルでも、このアルトは光りますね〜。そんな空間で、朗々と歌いあげるミッチェル。く〜っ。やられた・・・。間違いなく、これぞ名演です。
- またもや、ファンキー・ジャズロック・チューン。この人達ってば、好きだね〜。作編曲家でトランペットプレイヤーでもある、デイヴ・バーンズの作曲。結構バカっぽいのに、凝った作りなんです。文句なく楽しめる演奏。
- ここから、チックの名曲2曲。これは、同年録音のReturn to Foreverの「Tone's For Joan's Bones」に、丸々入っています。こちら、Tone's For Joan's Bonesは、トリオで演っています。この曲をピアソンが料理。聞き比べても、遜色ない仕上がりです。チックのリリカルな世界が、豪華ホーンアレンジを加えて、見事に表現されています。美しいメロディーを、端正なトーンで吹くミッチェル。流れるようなバッキングアレンジ。脱帽・・・。
- 翌年録音の「Introducing Duke Pearson's Big Band」でも演っていますし、ピアソンのお気に入りだったんでしょうね。こちらのビッグバンドでは、頑張っていますが、皆ヘロヘロになっていて、笑ってしまいます。っま、それはおいといて、こっちにはドジオンはじめ、強者揃い。トリッキーで流れるようなメロディーラインを、ストレートなホーンアレンジで処理。演奏内容も、むしろ本家Return to Foreverよりも、良いのでは?なんて・・・。ペッパー・アダムスのソロが、すさまじい!
- Millie
- O Mama Enit
- I Should Care
- Rigor Mortez
- Tone's For Joan's Bones
- Straight up and Down
- Blue Mitchell(tp)
- Julian Priester(tb)
- Jerry Dodgion(as,fl)
- Junior Cook(ts)
- Pepper Adams(bs)
- Cedar Walton(p)
- Chick Corea(p)5,6
- Gene Taylor(b)
- Mickey Roker(ds)
- Duke Pearson(arr)
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