No Room For Squares/Hank Mobley
「モブレー3部作」にも劣らないハードバップスピリットを感じさせる一品です。

2つのセッションから構成されていますが、復帰後初録音のモーガンとヨーロッパ渡航前のドナルド・バード。新人アンドリュー・ヒルとマイルスバンド入団直前の新鋭ハンコック。聴き比べても面白いです。しかし全編通してのフィリー・ジョーが良い!小気味よいです。以前のジャズ研には必ず1人はモブレーフリークが居ましたが、最近はどうなんでしょう?ハードバップ一筋に来たモブレーが、このアルバムを最後に、ファンキー系に路線変更してしまう訳ですが、気合いが違います。時々「うーっ!」って唸りながら吹いています。
- テンション高めラテンものテーマから、モブレーの疾走感溢れる4ビートソロ。気迫がこもっています。続いてモーガンですよ。2年間の療養生活明けとは、とても思えない溌剌とした演奏。50年代にも増して不良系ペットとなって帰ってきましたね。
- モーガンのバラードです。アレンジも控えめで、じっくり聴かせます。このハーフバルヴの使い方が、なかなか真似できません。ソロはモブレーとヒルだけなんですが、何故かモーガンの音が心に残ってしまいます・・・。
- バードがマイルスっぽい。マイルスバンドのバックと全く同じなんだから、しょうがないか・・・?ハンコックのかなり尖ったソロは、聴きものです。
- 表題曲。いなたいアレンジです。落ち着いた中にも、ハードバップに懸ける、モブレーの熱い心が伝わってくるようです。意外にも微妙なアウト加減のヒルとフィリーの相性が良い。面白いリズム感覚を持っているピアニストです。
- ファンキージャズブルースです。モーガンのヤクザ・フレーズ炸裂!これはもう、鳥肌モノです。最後の小節半音進行メジャー7thコードでは、Lydスケールを使いましょう。なんて理論は必要ありません。気合い一発です。ッドドドドッドドドで乗り切る男気を見習いましょう。
- トリッキーなテナー、ラッパのテーマ。アップテンポのスイングナンバーです。ハイCをB♭に外してしまうバードが可愛い。というか、切なくなります。同じラッパ吹きとしては気持ちが手に取るように分かります・・・。頑張れ!モブレーの豪快なテナーソロは完璧。バードはなんとも、流れるような美しいアドリブライン。ハンコックの躍動感溢れるちょっと変態はいってるラインも格好いい!そして、フィリーが素晴らしい。気持ちよいスイング感!ソロ交代の例のフィル(ドシャーン!ドガァーン!)なんか、イェー!です。
- Carolynの別テイク。
- No Room For squares別テイク。個人的には、こっちのテイクが好きです。たぶん録音バランスが良くないので、マスターにならなかったんでしょう。モーガンの音が、でかすぎるもの。内容は良いのにね。
- Three Way Split
- Carolyn
- Up A Step
- No Room For Squares
- Me 'n You
- Old World New Imports
- Carolyn(Alternative Take)
- No Room For squares(Alternative Take)
- Lee Morgan(tp)
- Donald Byrd(tp)3,6
- Hank Mobley(ts)
- Andrew Hill(p)
- Herbie Hancock(p)3,6
- John Ore(b)
- Butch Warren(b)3,6
- Philly Joe Jones(ds)
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