Heaven/Phil Woods Quintet
フィル・ウッズを3枚ほど購入。「Phil Woods Quintet」という、ひとつのジャンルが、存在するんじゃないでしょうか?

モダンジャズクィンテットの王道である、アルトサックス、トランペットの2管フロント形態でのアンサンブル。ほどよいアレンジとアドリブパートのバランス感。絶妙ですね。ライナーを読むと、エリントン・サウンドをクィンテットで、目指していたらしいです。
このアルバムのリズム隊。ジェイミーのマイナスワンで、お馴染みですね。学生の頃は、喜々として、練習しました。こんなプロの人たちをバックに、演奏出来るのかぁ〜!と少々興奮状態で・・・。堅実なリズム隊です。が、ハル・ギャルパーだけは、好きになれなかった・・・。
- 幕開けは、アップテンポのオーヴァー・ユーです。テーマアレンジが、流石です。かっこいい。フィル・ウッズ十八番フレーズ炸裂!次々と溢れ出すアドリブライン。この人の頭の中は、どうなっているんでしょう?続くトム・ハレルも、調子いいです。コンスト独特の太くて、いい感じの音の割れ具合。トム君の演奏を聴くと、「がんばれ〜!」って応援したくなるのは、何故でしょうか?私だけか・・・。パーカッシブなセカンドリフと、ドラムとの掛け合いも、スリリング。こういうアイディアを、コンボに持ち込むあたりが、マスター・オブ・クインテットたる由縁か。
- 表題曲。ギャルパーのイントロで始まります。なんですけど・・・。エリントンっぽく弾いているんですが、全くダメです。おいおい!続いて、クラリネットとミュートトランペット、弓でのアンサンブル。やっとエリントンっぽいぞ。ウッズのソロが笑える。ジョニー・ホッジスに捧げています。
- ブルーベックの、有名なThe Duke。なんか、相変わらずギャルパーのソロが、ぱっとしないなぁ。トム君もflhに持ち替えて、失敗してるし・・・。せっかくの可愛い曲が、もったいない。
- 結構エリントンって、斬新なサウンドを、生み出しているんです。ポリトーナルってヤツです。こういうのだったら、ギャルパーが、活き活きしちゃいます。得意の4度重ねコンピングが、冴え渡っています。クラとハーマンのアンサンブルって、気持ちいいですね。独特の世界感を、醸し出します。ウッズのクラのソロも、巧いなぁ。
- サム・リヴァースの222。正統派バップにしちゃってます。どうなんでしょう・・・。そんな必要が、あるんでしょうか?まあ、演奏内容は、素晴らしい。抜群の安定感が、感じられます。その分、物足りなさが残りますが・・・。
- トム君の、天才コンポーザーぶりが、発揮されています。どうやったら、こんな曲を思い付くのか、不思議です。アップテンポの難曲。渾身のソロが、展開されます。やはり、ウッズが、素晴らしい。長尺なフレーズを、次々と破綻無く、紡ぎ出していきます。ギルモアのリズムが、後ろに流れるのが、気になるが・・・。
- I'm Getting Sentimental Over You
- Heaven
- The Duke
- Azure
- 222
- Occurrence
- Phil Woods(as,cl)
- Tom Harrell(tp,flh)
- Hal Galper(p)
- Steve Gilmore(b)
- Bill Goodwin(ds)
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