Overtime/Dave Holland Big Band
「ECM」レーベルから移籍第1弾。「Dare2Records」というレーベルは、ホランド自身が立ち上げたものらしいです。前作「What Goes Around 」の約1年後に録音されながらも、リリースされなかったという事実に、その辺のレーベル側とミュージシャンとの関係を、ちょっと勘ぐってしまいますがね。

前作のコレを聴いたときは、ビックリしましたね。ホランドの考えるジャズが、そのままビッグバンド・サウンドに拡張されて、驚異的なテクニックで繰り広げられる、ホランド・ワールドでした。こんなの、聴いたこと無いよーみたいな・・・。複雑なメロディーとハーモニー、変拍子を多用した、ECM的ビッグバンドな感じです。
で、立て続けに録音された本作が、やっと、お目見えです。最初の4曲が組曲形式で「Monterey Suite」と、なっております。2001年のモントルー・ジャズフェスティバルのツアーでの曲の再演。うーん、ライヴで聴いたら、スゴイ迫力だろうなぁ。クリス・ポッターの音には、いつも仰け反っちゃいます・・・。すげぇ。ラストの「Happy Jammy」なんて、叫びたくなりますよ・・・。たぶんホランドのイントロ・ソロから、立ちっぱなしでしょう。アントニオ・ハートのソプラノの音色がリーブマンっぽくって、可笑しい。トロンボーンが、大活躍の「Mental images」が、カッコイイぞ。やっぱり、ロビン・ユーバンクス作曲でした。強力なブルックリン派ファンク!いえい!しかし、アレックス・シピアーギンのソロが、1曲しかないのが、凄く残念・・・。
そうなんですよね。このアルバムって、ファンク系が多いなって思います。ニューヨークのアッチ系に、興味が移りつつあるんでしょうか?でも、サウンド的には、ラッパ×3、トロンボーン×3、アルト×2、テナー×1、バリトンで、バイブって、独特な音を、醸し出しています。しかも、活きの良い若手から中堅の達人たちなので、パンチのあるサウンドで、小難しい曲を、さらりと演ってしまう所も、スゴイ。
- Bring It On
- Free For All
- A Time Remembered
- Happy Jammy
- Ario
- Mental Images
- Last Minute Man
- (tp,flh)Taylor Haskins,Alex "Sasha" Sipiagin,Duane Eubanks
- (tb)Robin Eubanks,Jonathan Arons,Josh Roseman
- (as,ss,fl)Antonio Hart
- (as)Mark Gross
- (ts)Chris Potter
- (bs)Gary Smulyan
- (vib,marimba)Steve Nelson
- (b)Dave Holland
- (ds)Billy Kilson
- Rec.Nov.2002.
- Dare2Records
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