Amongst The People:Live At The House Of Tribes/Wynton
Marsalis
最近はウィントンといえば、Lincoln Center Jazz Orchestra と直感してしまうのですが、久しぶりに、コンボでの新譜が出ました。しかも、ライヴ盤です。最初から最後まで、身動きがとれないくらいに、聴き入ってしまいました。凄まじい・・・。

2002年12月15日、マンハッタンの「House Of Tribes」で、行われたライヴ。完璧です。超絶技巧です。そんな、テクニックのオンパレード主義が鼻に付くという人もいますが、信念としてのブラック・ナショナリズムが、きちんと表現できているウィントンのブラック・ミュージックに、素直に感動を覚えます。音に求心力がある。吸い込まれちゃう感覚です。モネットのパワーか?
最近、ウィントンの片腕となっているウェス・アンダーソン(as)との、コンビネーションも流石です。中村健吾(b)グループの 来日公演 でも、圧倒されました。リーダー中村健吾(b)も、このCDでのライヴで、観客の異常な程の喝采を浴びております。素晴らしい!
スタンダード曲のライヴで、構成のバランスもいい。
モンクの「Green Chimneys」で、ぶちかまします。ラッパとベースのデュオで、緊張感は、いきなりレッドゾーンに。ジョー・ファンスワース(ds)は、以前
聴いた時 とは、芸風が全く違っていて、いいんじゃない・・・アレ?・・・日本でのライヴは、やっぱり、なめられているのか・・・orz。エリック・ルイスのブロックコードオンリーのソロにも、( ̄ー ̄)ニヤリ。
「Just Friends」の3:22の超ハイノートは、驚愕を通り越して笑ってしまいました。ホントに、スゴイ超人っぷりです。
「You Don't Know What Love Is」これは、考えさせられました。ここまで、バップフレーズを避けて、アドリブを構築するなんて・・・。しかもバラードだよ。
逆に、うって変わってバップ超定番「Donna Lee」では、嵐のようなタンギングでクリフォード・ブラウンが、乗り移ったかのような、白熱の演奏。ウェス・アンダーソン(as)とジョー・ファンスワース(ds)のバトルで、盛り上がってテーマをオクターブ上げて、雪崩のように終わります。
聴衆の反応もグッドな「What Is This Thing Called Love」。的確な音を選び取って、長尺なフレージングのウィントンには、ただただ脱帽です。エリック・ルイス(p)のキレ気味なソロってば・・・。うをー!この「場」で、僕も叫びたい!
やはり最後は、ニューオリンズジャズです。こういうリズム形態を「セカンド・ライン」と呼ぶそうです。葬式帰りの行進曲です。さぁ、みんな!踊ろうぜ!って、会場は、もう、お祭り騒ぎです。
迷わず今年のマイ・ベストです!
- Green Chimneys
- Just Friends
- You Don't Know What Love Is
- Donna Lee
- What Is This Thing Called Love
- 2nd Line
- Wynton Marsalis (tp)
- Wessell Anderson(as)
- Eric Lewis (p)
- 中村健吾(b)
- Joe Farnsworth(ds)
- Orlando Q.Rodrigues(per)1,2,5,6
- Robert Rucker(tambarine)6
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