Out of the Night/Dado Moroni Trio
イタリア人ピアニスト、ダド・モローニです。カナダのレーベル「Jazz Focus」から2枚目のアルバム。この人も寡作ですね・・・。

ゲストにジョー・マグナレリを迎えてのアルバム。といっても、マグナレリが8曲も吹きまくっているので、トリオというよりカルテットな雰囲気です。音楽的には、トリオに聴こえてしまう点では、マグナレリの起用が正解です。理解度も十分で、音色のバランスも良い。ピアノトリオの雰囲気を邪魔しないトランペットが、フロントという、不思議なコンボです。
バラードを先頭に持ってくる辺りに、ポリシーを感じちゃいますね。マグナレリとモローニのデュオで始まるロマンティックな演奏です。
モローニのオリジナル「Ne-Ne」は、哀愁の8ビート作品。インタールードの旋律が、泣けるぜ。マグナレリの抑制の効いたトーンが印象的。ガツガツ来ない所が、また良い。
「The Cup Bearers」は、名手ビル・グッドウィンのドラムソロから炸裂するバップ作。この曲は、黙っちゃいられません。ブルー・ミッチェルの「
The Cup Bearers」が一番有名だろうな。トミフラも、よく演っていましたね。「
Eclypso」「
Confirmation」とか。マグナレリ自身も「
Why Not」で演っています。ジャズメン御用達の名曲です。アイラ・コールマンとグッドウィンのコンビネーションがイマイチだったりします・・・。
表題曲「Out of the Night」は、やっと、ピアノトリオでの演奏。ミディアムテンポのスイングものです。なかなか、いなたいリラックスした演奏で、和みます。
「Alone at Last」は、トランペッターの Bert Joris のオリジナル3連スローブルース。トリッキーな変形ブルースですが、全く黒くならないヨーロッパ的な響きが、ニクイ。
さて、「Seven Steps to Heaven」で、ガツンといきます。ドラム職人グッドウィンとの光速バトルが、展開されます。非常にスリリングです。が、アイラ・コールマンが、やっぱりイマイチ・・・。
「Bella Carolina」は、マグナレリのオリジナル。ボサです。ハスキーなトーンが、ぴったりきます。モローニも芸達者ぶりを披露していますね。
モローニのオリジナル「Basie-Cally」は、いきなりベイシー風ブルース。フレディー・グリーン役は、誰が弾いているの?
ファッツ・ウォーラーの大スタンダード「Ain't Misbehavin'」は、ロールピアノ風ソロで。芸人ですなぁ。
エリントンもの「Black Beauty」は、ピアノトリオです。やっと、アイラ・コールマンの調子が出てきた感じ・・・って、もう終わりだよ・・・・。
再び「Embraceable You」で、閉めます。コンセプトなのか?とも思いますがね。アプローチも似たような感じで、ただの別テイクといった所です。
- Embraceable You
- Ne-Ne
- The Cup Bearers
- Out of the Night
- Alone at Last
- Seven Steps to Heaven
- Bella Carolina
- Basie-Cally
- Ain't Misbehavin'
- Black Beauty
- Embraceable You
- Joe Magnarelli(tp,flh)
- Dado Moroni(p)
- Ira Coleman(b)
- Bill Goodwin(ds)
- Rec.Mar.9.1998.
- Jazz Focus
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