First One Up/Darren Barrett

1997年のモンク・コンペティションで受賞している若手で、はっきり言って、ウマイ。9曲までバレットのオリジナルということで、なかなかの勢いを感じます。
最近の若手が、ヒップホップやスムース系に移行する姿を見て、眉をひそめるオジサマ達もジャズ界には多いのですが、確かに、ダメダメな作品も中にはあります。ですが、いいモノも、結構あるんですよね。ニコラ・コンテあたりとか、ヨーロッパ系ミュージシャンの挑戦的な音作りには、興味津々です。が、このままフュージョンだけの人になっちゃうのは、もったいない。バップと平行した活動を期待します。本作は、デビュー作ということで、ゲストにケニー・ギャレットを迎えて、ゴリゴリとした正統派バップで迫ってきます。
高速4ビートで駆け抜ける「First One Up」で、ガツンと掴みは OK!ってな感じです。ガシガシ迫ってきます。凄い演奏能力です。しまった!ケニー・ギャレットだ!
師匠のドナルド・バード教授に捧げた「Word! Dr.Byrd」です。小気味よいスイング感と、いなたいラテンリズムが、気持ち良い。爆発力のあるソロは師匠譲りか?
スティーヴ・アレンのバラード「Impossible」とは、シブイ。トーンのベンドなんか、勉強になりますねぇ。よく唄っております。ルーベン・ロジャースのベースソロも絶品です。アーロン・ゴールドバーグは、ちと音数多いかな?
「2 To 4」は、ストレートアヘッドなハードバップ。ハラヒレ系フレーズも、上手いこと決めてきます。この楽器コントロールには、脱帽です。
「Grand Ravine」は、ボサで攻めます。うーん和む。しかし、音はフレディ並に熱い音だぞ。ジミー・グリーンのソプラノは、変な音だな。
ポストバップの、お手本のような高速4ビートの「Up Down-Inside Out」では、燃えまくっています。ハイからロウまで、見事な鳴らしっぷりですね。と聴き惚れていると、しまった!ケニー・ギャレットだ!
「Conceta Elfreda」ジミー・グリーンとのアンサンブルが気持ちいいミドルテンポの小品。ロジャースも、ブリブリしたベースで最高。
ラテンリズムと4ビートがストップ&ゴーで交錯する複雑な光景の広がる「A New Day Comes」です。ゴールドバーグが端正なピアノソロを聴かせた後、バレットのソロですが、短い・・・。もうちょっと聴きたい。
モンクの「Reflections」です。ピアノとのデュオから、音世界を広げていきます。にくいアイディアです。しかし、まぁ、美しい。ノーミスで歌い上げるバレット。1個位ミストーンが、あってもいいのにね・・・。
「First One Up」の別テイク。ギャレットが、逝ってしまっています。確実にテイク1より、3倍キレてます。お腹一杯です。
エンディングテーマの「Dee's Theme」惜しい!「p」が足りないっ!(笑)ゆったりとした8ビートに乗る、心に優しいメロディーに、ゴールドバーグのピアノが、小粋に絡む。センス抜群です。
- First One Up
- Word! Dr.Byrd
- Impossible
- 2 To 4
- Grand Ravine
- Up Down-Inside Out
- Conceta Elfreda
- A New Day Comes
- Reflections
- First One Up (take 2)
- Dee's Theme
- Darren Barrett(tp)
- Jimmy Greene(ts,ss)
- Kenny Garrett(as)1,6,10
- Aaron Goldberg(p)
- Reuben Rogers(b)
- John Lambkin(ds)
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