Standard Time,Vol.6 Mr.Jelly Lord/Wynton Marsalis

「スターンダード・タイム」の第6集で、ニューオリンズ・ジャズの創始者といわれる(本人が勝手にそう言いふらしていたという話もありますが・・・)ジェリー・ロール・モートンの作品集となっております。


Standard Time, Vol. 6: Mr. Jelly Lordimage

発売当時、ウィントンの原点回帰指向には、いささか食傷気味であったために、買っていなかった一枚ですが、年末、遂に購入してしまいました。ジャズを勉強するにしたがって、ここは避けては通れない道なのだと、立ちはだかるニューオリンズなのでありました。

以前は、全く興味が、ありませんでした。全部、同じに聴こえるんだもん。2〜3年前にセカンドラインとか、ジャグが流行りだして、そのルーツとして、ニューオリンズが、語られ始めて「あ、こういうのも良いかも?」なんて、思ってみたり。ま、日本人には出来るハズもないのですが。ガイジンに演歌が理解できないようにね。米国黒人種の伝統芸能といったところ。

ジェリー・ロール・モートンの作品集なのですが、メロディーの構成とか、ハーモニーの積みとか、シンプルで理論的なんです。当たり前のことを、当たり前に演るということが、いかに大切で、難しい事なんだなという事を、再認識させられます。

来月リンカーンセンタージャズオーケストラが、来日します。本当は、横浜みなとみらいホールの小ホールでのライヴに行きたいのですが、仕事で聴きに行けない(コンボかな?)。大ホールのビッグバンドを聴きに行く予定です。楽しみです。

「Red Hot Pepper」は、リズム隊とホーンのコール&レスポンスも楽しい曲。ワイクリフ・ゴードン(tb)のトランペットが聴けます。うまいやん。
「New Orleans Bump」は、いかにもニューオリンズ的な、ブルーんな感じ。
「King Porter Stomp」は、ピアノデュオ。フレッチャー・ヘンダーソンやベニー・グッドマンで有名な曲です。ウィントンはヘソ付きハーマンで。日本人が演ると、どうしても、笑点のテーマになっちゃう。ウィントンの、全く乱れのない長尺のアドリブフレーズは、見事です。
「The Pearls」は、テーマや構成は、ニューオリンズなのですが、ビクター・ゴーインズのテナーソロは、新伝承派の色彩強し。チューバが、抜けちゃうし。違和感ありますね。
スローブルース「Deep Creek」は、もろクロイ!こういう雰囲気は、黄色い我々には、出せないよなぁ・・・。
「Mamanita」はダニロ・ペレスのピアノソロ。もう、中堅の域を脱して、風格が漂っていますね。
怒れるウィントンといったところの「Sidewalk Blues」ですが、日本じゃ考えられない程、普通に人種差別があるようですね。でも、こんなにも楽しい音楽を演っちゃうパワーは、素晴らしいなぁ。
「Jungle Blues」ね。物凄い力強さを感じますね。昔のブルースは、サブドミナントどころか、ドミナントも現れないコード進行もあったと、聞いたことがありましたが、一発やん・・・。
「Big Lip Blues」クラとピアノのデュオ。和みます。
「Dead Man Blues」も、小芝居がちょっとあって、始まります。デッドマンってくらいだから、葬送曲なんでしょうね。文化の差と生活の中から生まれた音楽という力の差を、感じてしまいます。しかし、上手いなぁ。
「Smoke-House Blues」では、レジナルド・ヴィールの超高音ベースソロが聴けます。バカっぽくていいぞ!
ハリー・コニック Jr.のピアノソロで「Billy Goat Stomp」です。ウィントン一家で可愛がられているらしいのですが、ヴォーカルだけじゃなくて、ピアノも上手いんです。
「Courthouse Bump」は、ウィントンの美しい音色で、唄うメロディーラインに腰抜かしました。
非常に楽しいアップテンポの「Black Bottom Stomp」では、エリック・ルイスのホンキートンク風ソロも聴ける。4ビートに突入して、ウィントンのアドリブハ、圧巻。神業のようなリズムとフレージングです。
「Tom Cat Blues」は、わざわざ、エジソン博物館に収蔵されているワックス型蓄音機を使って、当時の音色を再現しています。コンピューターじゃダメなのか?と、凡人は思ってしまいますが。
  1. Red Hot Pepper
  2. New Orleans Bump
  3. King Porter Stomp
  4. The Pearls
  5. Deep Creek
  6. Mamanita
  7. Sidewalk Blues
  8. Jungle Blues
  9. Big Lip Blues
  10. Dead Man Blues
  11. Smoke-House Blues
  12. Billy Goat Stomp
  13. Courthouse Bump
  14. Black Bottom Stomp
  15. Tom Cat Blues
  • (tp)Wynton Marsalis
  • (tb)Lucien Barbarin
  • (tb,tp,tuba)Wycliffe Gordon
  • (as)Wessell Anderson
  • (cl,ss,ts)Victor Goines
  • (cl)Dr.Michael White
  • (p)Eric Lewis
  • (p)Danilo Perez 6
  • (p)Harry Connick,Jr.12
  • (p)Eric Reed 15
  • (g,banjo)Don Vappie
  • (b)Reginald Veal
  • (ds)Herlin Riley
  • Rec.Jan.12,13.1999.
  • Columbia

写真クリックでAmazonで試聴&詳細をみる

2006年01月26日 (木) at 19:54



1年前の同日エントリ 2年前の同日エントリ 3年前の同日エントリ 4年前の同日エントリ 5年前の同日エントリ 6年前の同日エントリ