Serbia/Rale Micic

ベオグラード出身のギタリスト、レイル・ミュージック(この発音で良いんでしょうか?)の CTA 最新録音。


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で、アルバム名が「セルビア」ですから、ガッドギターを、かき鳴らしちゃう、あっち系ジャズか?と思いきや、「Far From Home」以外は本人のオリジナルで、正統派バップも織りまぜての、なかなかバランスのよい良質盤です。今作は、トム・ハレル(tp)をゲストに、グレゴリー・ハッチンソンのドラムと、聴き所満載です。歌心溢れるメロディアスな作風が魅力です。

ニューヨークに移住し、バークリー卒業後、2003年に「Bridges」 を発表して以来のリーダー作。うーん、やはりヨーロピアンは寡作なのか?

「Dimitrije, Sine Mitre」は、セリビア伝統音楽。ガットギターで、哀愁たっぷりのソロギターです。ガットのハーモニクスって、かっこいいなぁ。
「Song For Alma」は、アメイジング・グレースが速くなった?みたいなメロディーラインで、妙な情緒を持っています。ボブ・レイノルズのソロの後、長めの音符で入ってくるハレルのフリューゲルの音色に、溜息が漏れてしまうほど、シビレました。
2管フロントでの「Through The Night」は、ロマンティックなワルツ。
うって変わってアップテンポ4ビートの「Lucky Number」は「Dig」のコード進行で、バップを、かまします。ギターのコール&レスポンスも現代的で、カッコイイ。
ガットギターで、バラード「Far From Home」です。この世界観は、バルカンジャズにも通じる所があります。非常にノスタルジーで、情緒的です。ベースのSean Conlyの作曲で、N.Y.ジャズシーンで引っ張りだこなのも分かりますね。長尺なソロも聴き応え充分。
再び2管フロントに戻って、「Together」は、半音進行でゴリゴリせまる民族楽風トランス系です。
ミドルテンポのいなたい4ビート「Blessing」もハレルが、キテます。なんとも、独特な音色とバップ解釈で釘付けです。
哀愁のバラード「By Your Side」は、フリューゲルとテナーのアンサンブルが、絶妙です。泣ける。
爽やかな雰囲気です。正統派バップ「Happiness」では、ちょっと変態フレーズも出てきたり( ̄ー ̄)ニヤリなレイルです。やはり、近年のミュージシャンなのだな。
表題曲の「Serbia」は、70年代後期のメセニーみたいな雰囲気。2管フロントとギターの絡みに酔う逸品。
  1. Dimitrije, Sine Mitre
  2. Song For Alma
  3. Through The Night
  4. Lucky Number
  5. Far From Home
  6. Together
  7. Blessing
  8. By Your Side
  9. Happiness
  10. Serbia
  • Rale Micic(g)
  • Tom Harrell(tp,flh)
  • Bob Reynolds(ts)
  • Sean Conly(b)
  • Gregory Hutchinson(ds)
  • Rec.Aug.3.2005.
  • CTA
2006年04月17日 (月) at 09:08



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