Sweet Honey Bee/Duke Pearson
奇才アレンジャー&コンポーザーのデューク・ピアソンです。贅沢な3管編成。

ブルーノートも4200番台まで来ると、ジャケのセンスは枯れ果てて、腐葉土になりつつある、土の匂いを感じてしまいます。どこの夫婦漫才?と思ったら、奥さんでした。「Sweet Honey Bee」です。「甘いミツバチ」です。蜂は食わんだろ!って、信州出身の deep さんは、食べました。蜂の巣取って、中から幼虫ほじくり出して、フライパンで炒めてね。香ばしくて、おいしいよ。って、そんな意味じゃないんだと思います。
ファビオ・ミアノの「Personaly Spaeaking A Tribute To Duke Pearson」でも、このアルバムから3曲取り上げていますし、なかなか有名ではないけれども、隠れ名盤であると思います。
1曲目の表題曲は、ジェームス・スポールディングのフルートにテナーとラッパのバッキング。クィンシー・ジョーンズっぽいかも?ミッキー・ローカーの8ビートがイタイ・・・。この時代を代表するダサさ。しかし、この雰囲気は、今流行のクラブDJに、ぴったりなんじゃないかな?リミックスすれば、面白そうな素材ですよ。ソロはピアソンのみ。このメンツで、贅沢な使い方しますね。
「Sudel」では、1曲目で裏方に徹していたスーパースター達が鬱憤を晴らします。フレディー・ハバードの熱のこもった音色と音数の多さといったら、悶絶します。続いて、ジョー・ヘンダーソンも、疾走感溢れるソロです。曲も凝った作りで、8+10+8+10という変則的な小節数ですね。
バラード「After The Rain」の導入部は、坂本龍一教授かジョージ・ウインストン風です。知的な感じですね。スポールディングのフルートもリリカルで良いんですよ。「
おさるのジョージ」みたいなおっさんが、何故こんなにロマンティックな曲を書けるのか不思議です。
「Gaslight」は、ガス灯ですか?ミドルテンポの4ビートで、ハスキートーンのラッパと霧にむせぶテナーが、良い雰囲気です。情景が目に浮かびます。
うって変わって、伝統的なコール&レスポンスのテーマ部を持った正統派バップ「Big Bertha」では、各人のソロを堪能しましょう。ハバードは、絶好調です。ファンキーな音使いです。ジョー・ヘンも、うねるようなドライブ感で、攻めます。スポールディングのアルトが、やはり独特ですな。彼にすれば、分かりやすい部類に入りますがね。
「Empathy」は、ミュート・トランペットとフルートのユニゾンという、チャレンジ精神たっぷりで、クールなメロディーが印象に残ります。モーダルな雰囲気です。スポールディングのフルートも、なかなか良くって、フレディも独特のタンギングと長い音符でコントラストをつけて、珍しく叙情的なソロ。ジョー・ヘンも、うねってます。ピアソンは、ペダル踏みすぎだと思います。
「Ready Rudy?」って事で、レコーディング・エンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダーに捧げられたブルースナンバー。フレディ節全開!「
熱風つかちん」に受け継がれた技。ジョー・ヘンが、インタールード失敗・・・。スポールディングのアルトは、相変わらず。ピアソンの後、ロン・カーターが満を持してソロです。職人風に、まとめて来ました。4+8という構成も面白いですね。
- Sweet Honey Bee
- Sudel
- After the Rain
- Gaslight
- Big Bertha
- Empathy
- Ready Rudy?
- Freddie Hubbard(tp)
- James Spaulding(as,fl)
- Joe Henderson(ts)
- Duke Pearson(p)
- Ron Carter(b)
- Mickey Roker(ds)
- Rec.Dec.7.1966.
- Blue Note
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