Chet Baker Sextet/Chet Baker
「Pacific Jazz」に残した栄光期の録音です。この頃のチェットは、どれを聴いてもバピッシュで、良いですねぇ。音色も適度に張りがあって美しいのです。

この頃の名盤「Play Boys」の録音を含む期間で、様々な音楽的実験を繰り返して、ウェストコーストジャズの旗手となる訳です。iTMS では、両面を入れ替えて再発したという訳の分からん盤「Picture Of Heath」が、出ていますが。
やっぱり、このジャケが欲しいですよね。いろんな意味で・・・。(・)(・)
このアルバムも「Chet Baker Ensemble」と合体して「Ensemble and Sextet」というアルバムになっていたりします。駅で売っているヤツや、色んなカップリング、ベスト盤が多くて、訳分からなくなってしまっているミュージシャンの1人です。うっかり、中身を確かめないで CD を買うと、見事にダブっていたりします。(笑)
前半は、ジェリー・マリガンの延長上のウエストコースト風セッションなんですが、後半のボブ・ジーフによる楽曲が、非常に美しく興味深いのです。フレンチホルン、バスクラリネット、チェロ、そしてバスーンという変態編成でピアノレス。あ、勿論ドラムも。なんなんでしょうね。このリリシズムは。
管楽器のアンサンブルで始まる「Little Man, You've Had a Busy Day」です。1曲目に、いきなりロマンティックな曲調です。う〜ん、ダンディ。
よし、アップテンポのバップナンバー「Dot's Groovy」です。アレンジも格好良くて、普通はコレが1曲目なのだが、と思うのは凡人ゆえ・・・。チェットの凄まじく唄うアドリブラインは、見事です。リズムも素晴らしい。
「Stella by Starlight」は、学生の頃コピーしました。今も唄えるなぁ。サビからの長い音符が、お気に入りです。
「Tommyhawk」は、ラテンもので、アレンジがスバラシイ。アドリブは、普通に4ビートになっちゃうのが、この時代。なぜか、フェードアウトだったり。
バラードの「I'm Glad There Is You」は、ハーモニーが命。しみます。
「The Half Dozens」は、ストレートなバップです。が、アレンジが凝っています。これでもか!って位。譜面が長そうだな。ボブ・ブルックマイヤーのトロンボーンが、神業です。
「Dot's Groovy」の別テイク。ブルックマイヤーのソロは、こっちが良いです。
「Stella by Starlight」の別テイク。こちらは、バド・シャンクのソロが、ありません。
ここから、別世界です。ボブ・ジーフ・ワールドです。「A Minor Benign」は、一応4ビートもので、バップなんだけど、室内楽。跳躍が難しそうなテーマですが、見事に吹ききります。なんか、最後のテーマ付近で、つないでいるような感じだけど・・・。
バラードの「Ponder」は、よく書かれています。面白いハーモニーです。
「Twenties」は、静寂が効いています。ジェイムズ・バフィントンのフレンチホルンのアドリブも、興味深いです。
「X」は、ヨーロッパで受けそうな、雰囲気。エンディング近くの、不協和音やラストコードなんか、思わず( ̄ー ̄)ニヤリです。
- Little Man, You've Had a Busy Day
- Dot's Groovy
- Stella by Starlight
- Tommyhawk
- I'm Glad There Is You
- The Half Dozens
- Dot's Groovy [EP take]
- Stella by Starlight [EP take]
- A Minor Benign
- Ponder
- Twenties
- X
- Chet Baker(tp)
- Bob Brookmeyer(vtb)
- Bud Shank(bs)
- Gene Allen(bcl)
- James Buffington(frh)
- Bob Tricarico(bassoon)
- Russ Freeman(p)
- Carson Smith,Russ Savakus(b)
- Shelly Manne(ds)
- Seymour Barab(cello)
- Bob Zieff,Jack Montrose,Johnny Mandel,Bill Holman(arr)
- Rec.Sep.9.1954,Dec.9.1957.
- Pacific Jazz
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