What If?/Kenny Barron
現代、最も円熟したピアニストと云われるマエストロ。

御大も63歳になるのですね。このアルバムは’86年の録音なので、ちょうど20年前の作品です。当時マイルスの後継者として注目を浴びていたウォレス・ルーニーと若手筆頭株のジョン・スタブルフィールドの2人をフロントに、セシル・マクビーとヴィクター・ルイスという鉄壁のリズム陣でのクインテット作品です。Enjaレーベルとしては、意外に平坦な録音といった印象です。
表題曲のトリッキーなメロディーと不気味な半音進行を持った「What If?」ですが、非常にアグレッシブです。管楽器のソロではバッキングしないバロン・・・。スペイシーな雰囲気です。ウォレスのピアノレス状態でのソロで一気に緊張感が増します。バロンのソロが一番メカニカルで面白いかも。セシル・マクビーの独特のリズム感覚もテンション高し。
マクビーの「Close to You Alone」は、ピアノトリオでのバラード作。バラードでの底力は、圧倒的なものがあります。
パーカーもの「Dexterity」は、ヴィクター・ルイスとのドラムデュオ。バップらしくアップテンポで、スリリングです。う〜ん、名人!
ジャズメンスタンダードになってしまったかと思われるバロンの「Voyage」は、多くのミュージシャンに愛奏されています。スタブルフィールドのデクスター並のフレージングに( ̄ー ̄)ニヤリ。ウォレスの正統派バッププレイも好感が持てます。
バロンのオリジナルのワルツ「Lullabye」は、2管アンサンブルアレンジが、ちゃんとしていて聴き応え充分。
モンクの「Trinkle,Tinkle」をピアノソロで。見事なスライドピアノです。やはり、名手と呼ばれるだけあって、なんでも出来ちゃう職人なんです。
- Phantoms
- What If?
- Close to You Alone
- Dexterity
- Voyage
- Lullabye
- Trinkle,Tinkle
- Kenny Barron(p)
- Cecil McBee(b)
- Victor Lewis(ds)
- Wallace Roney(tp)
- John Stubblefield(ts)
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