Optimism/One for All

シャープナインから出ていた、彼らの2枚目です。


Optimismimage

リーダーは、全員なコンセプトです。が、初期の、このグループでは、エリック・アレキサンダーが突出してしまっています。ま、これだけ巧いのだから、仕方ないですね。オリジナルも、さることながら、スタンダードのアレンジが、面白いですね。といっても、奇をてらった訳でもない、オシャレさが魅力ですね。

スティーブ・デイビスの軽快なオリジナルで、表題曲の「Optimism」です。ラテンのリズムパターンとテーマのコントラストが、カッコイイ。アレキサンダーのソロが、ずば抜けていますが、ジム・ロトンディも、上から下まで、鳴らしまくり。ガッツを感じます。
「Stranger In Moscow」は、来日騒動中のマイケル・ジャクソンのカバー。あう・・・。まったりとしたスロージャズファンクです。ジョー・ファンズワースの8ビートが、聴けたモンじゃない・・・。ロトンディも、イマイチなノリ。続くアレキサンダーの、初っぱなのパンチの効いた単音には、のけ反りましたが。
アレキサンダーのオリジナル「Straight Up」は、アップテンポのバップ作。こうじゃなくちゃね!アレキサンダーのソロも、超絶品です。デイビス先生も、このテンポで、よく吹けるもんだ。セカンドリフも、ちゃんと付いていて、伝統的なブレイキースタイルだったりと、楽しめる曲です。
同じくアレキサンダーのオリジナル「All for One」は、いなたいスイングビートが、効いています。ホーンとリズムのアレンジも、凝っています。
「Pearl's」は、ラテンリズムを基調とした、デヴィッド・ヘイゼルタインのオリジナル。これも、練ったアンサンブルで、面白いサウンドです。
スタンダードの「Spring Can Really Hang You up the Most」のアレンジは、興味深いものがあります。アレキサンダーの奏でるロマンティックなテーマは、音色も言うことなし。
続くスタンダードの「What Kind of Fool Am I?」ですが、このアレンジも、いいですね。惜しむらくは、アドリブ部分も、怪しげな一発で、突入して、燃えて欲しかったぞ。
ロトンディのオリジナル「The Prevaricator」は、6/8の力強いテーマが印象的です。
スタンダードのバラード「These Foolish Things」は、ファンズワースファミリー登場です。「It's Prime Time」で、テナーを吹いていたのが実兄のジョンだったのですが、ここでバリトン吹いているジェームスは、どなた?ロトンディの、まだ若い演奏が、ストレートで、また良かったり。
  1. Optimism
  2. Stranger in Moscow
  3. Straight Up
  4. All for One
  5. Pearl's
  6. Spring Can Really Hang You up the Most
  7. What Kind of Fool Am I?
  8. The Prevaricator
  9. These Foolish Things (With James Farnsworth Quintet)
  • Jim Rotondi(tp,flh)
  • Eric Alexander(ts)
  • Steve Davis(tb)
  • David Hazeltine(p)
  • Peter Washington(b)
  • Joe Farnsworth(ds)
  • James Farnsworth(bs)
  • Peter Mihelich(p)
  • Dwayne Burno(b)
  • Rec.Feb.20.1996,Feb.17.1998.
  • Sharp Nine

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2006年06月01日 (木) at 12:32



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