Piano/Wynton Kelly

後に、不動のマイルスリズムセクションとなるウィントン・ケリーが、まだ無名時代のリヴァーサイド('51年のブルーノートを除けば)への初リーダー作です。フィリー・ジョー・ジョーンズが遅刻して、ギタートリオで録音を始めてしまった話は、あまりに有名な逸話です。本来のカルテットでの演奏は3曲のみで、ドラムレスという印象のアルバムカラーを決めてしまった訳ですが、コレが好結果を生んでしまったという「瓢箪から駒」な、古典ピアノの秀作です。なぜ、脚立に登っているのかな?
ベニー・ゴルソンの名曲「Whisper Not」は、イントロも渋く決まってます。この曲は、例のセカンドリフも、ちゃんと演らないとね。とても、リラックスした、いい演奏です。
オリジナルの循環モノ「Action」では、ブルージーで泥臭いウィントン・ケリーです。ポール・チェンバースの弓は、止めた方が良かったかもね・・・。
ジャズ喫茶の定番だった「Dark Eyes」が、好きという向きも多いんですが、この演奏は、あまり好みではありません。メロディーフェイクが、イマイチ。もっとストレートで、よいと思われるのですが。
アルバム後半は、ギタートリオです。「Strong Man」は、今まで控えめだったケニー・バレルも、リズムセクション役で、スイング感溢れる刻みもシブイ。
ちょっと早めの「Ill Wind」のポール・チェンバースが、いい感じ。ケニー・バレルのコードワークも絶品です。う〜ん、いなたい。
バラードの「Don't Explain」は、ひたすら美しいのです。歌心溢れるラインは、流石です。
オリジナルブルース「You Can't Get Away」は、ウィントン・ケリーの真骨頂といった所。
「Dark Eyes」の別テイク。やはり、メロディーフェイクが、気に入らない。
- Whisper Not
- Action
- Dark Eyes
- Strong Man
- Ill Wind
- Don't Explain
- You Can't Get Away
- Dark Eyes [Take 2]
- Wynton Kelly(p)
- Kenny Burrell(g)
- Paul Chambers(b)
- Philly Joe Jones(ds)
- Rec.Jan.31.1958.
- Riverside
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