French Toast/French Toast
ギル・エバンス・オーケストラで活躍していたフレンチホルンのピーター・ゴードンが、リーダー的な役割だろうと思われますが、当時のオールスターメンバーによる隠れ名盤といったところ。

なんといっても、デイヴ・ウェックルが、凄すぎます。当時は、まだ無名に近かったわけですが、スティーヴ・ガッドの後継者というか、世代交代の瞬間がこの CD といっても過言ではありません。まだ、ガッドの影響が色濃くありますが、タイトでキレがある若々しさが、魅力的ですね。そして、ミッシェル・カミロのバカテクとアレンジの巧みさには、脱帽です。この頃のフュージョンは、面白いモノが多いんですよね。
ミッシェル・カミロの「Why Not」から、ノリノリです。大編成アルバム「
One More Once」の演奏が、お気に入りです。フレンチホルンにワウを、かけるという反則技的なアンサンブルが、時代を感じさせますな。
深いリバーブから湧き上がるようなホルンが、おいしい「Joe Cool」は、ラテンフレーバーたっぷりで、物語性に溢れていて、大作といったところ。
電気ホルンのイントロが訳わからんちんな、「Ion You」です。ソロも叙情的な部分が多く、難解な部類に入ってしまう一品。
「B.A.Express」は、ストレートなサンバで、小気味良いです。ルー・ソロフのアドリブも軽快です。
ホルンの響きが効いているバラード「Butter」は、アンサンブルアレンジにも凝っていて、美しい小品です。4ビートに突入してからのアドリブもリズム隊がアグレッシブに煽り、好印象です。アンソニー・ジャクソンの音がエグイくらいです。
「Calentando Man」は、ミッシェル・カミロの作曲。土着的な音風景から、タイトなファンクビート、さらに陽気なカリビアンビートへと、ばく進する様子はスリリングです。
- Why Not
- Joe Cool
- Ion You
- B.A.Express
- Butter (Tribute To Quentin Jackson)
- Calentando Man
- Lew Soloff(tp)
- Jerry Dodgion(as)
- Peter Gordon(frh)
- Michel Camilo(p)
- Anthony Jackson(b)
- David Wckl(ds)
- Sammy Figueroa,Gordon Gottlieb(per)
- Steve Gadd(ds3,4)
- Rec.Apr.7〜9.1984.
- Electric Bird
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