Both/And/Marc Copland
マーク・コープランドとランディ・ブレッカーの共作アルバムとなっておりますが、マーク・コープランド・トリオにランディがゲストといった感じです。

個人的には、彼のクィンテット作のランディとボブ・バーグのフロントで「Stompin' with Savoy」が、とってもお気に入りなのです。ですが、この CD のようなワンホーン・クァルテットの、ちょっと(かなり?)内省的な雰囲気も、なかなか捨てがたいモノがあります。
ランディも還暦を過ぎて、去年の来日がキャンセルされたり、体調崩していたりと、心配だったのですが、伸びやかでクリアな音質は健在です。いつまでもマイペースに頑張ってもらいたい所です。
マークのオリジナル「Through The Window」は、非常に情緒的なメロディーがピアノで紡ぎ出されると、どっぷり彼の世界に、はまってしまいます。アップテンポで、ザクザクと4ビートに突入しても、その世界観は維持されます。
ガーシュインのスタンダード「I Loves You Porgy」のバラード解釈は、ヨーロッパ的でトランペットとピアノの対比が美しいです。曲の出だしが、シビレます。
ランディのオリジナルのワルツ「Over The Hills」は、彼らしい浮遊感のあるコードとメロディーを持った可愛らしい作品です。
イキナリ半音上で始まるリハモの「The Sidewinder」は、本領発揮といった所。変態です。このネタは、どこかで使わせてもらおうかな?
ここから4曲は、マークの作曲です。表題曲「Both/And」は、流線美が際だって美しい、リリシズム漂う一品です。
アップテンポの「Round The Horn」は、モード系ハード・バップとでも言うのでしょうか?珍しくランディも吹きまくっちゃっていますし、マークの流麗なプレイも見事です。ビクター・ルイスの火の出るようなドラムソロから、小難しいテーマに入るところが、叫び所か?
情緒的な空間美が広がる3拍子のバラード「When The Wind Stops」は、マークらしい作品です。リラックスした空間に身を任せましょう。
「Bookends」は、静かに始まり、徐々にヒートアップ。丁々発止のアドリブで盛り上がるエンディングが聴き所。
- Through The Window
- I Loves You Porgy
- Over The Hills
- The Sidewinder
- Both/And
- Round The Horn
- When The Wind Stops
- Bookends
- Marc Copland(P)
- Randy Brecker(tp)
- Ed Haward(b)
- Victor Lewis(ds)
- Rec.Nov.20.2004.
- Nagel Heyer
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