Fields of Gold/Terell Stafford

アルトサックスとの2管ってことで、ボビー・ワトソン「ホライズン」的イケイケ系雰囲気かと思いきや、結構オトナだったりします。勿論、強力なブロウ合戦も健在で、多彩な音楽性を感じる1枚です。
アップテンポで爽やかな曲調の「Hey, It's Me You're Talking To」は、ビクター・ルイスのオリジナル。正統派バップで切り込みます。各人のアドリブも痛快です。
「Minnesota」は、ビル・カンリフのドナ・リー風ハードバップ曲。ミディアムテンポで、スイング感も抜群。リラックスして聴ける演奏です。
テレルのオリジナルボサ「Dear Rudy」は、ミュートプレイで優しく唄います。心地よいメロディーラインです。練った構成で、ウマイなぁ、と感心しちゃいました。でも、途中のタンゴ風の所は、日本のダンスバンドの方が上かも?(うそ)
「オルガンの女王」と呼ばれたとシャーリー・スコットに捧げた「Ms. Shirley Scott」です。転調を繰り返す風変わりな曲構成ですが、ブルースフィーリングたっぷりで、ブレイキーもの?ホレス・シルバー?みたいな曲。
「Ill Wind」のハートのエゲツないプレイには、大笑い。
ラテンものの「If I Perish」は、元気のよい曲。テレルの本領発揮といった所。目まぐるしいアドリブフレーズで畳みかけます。
「Sagittarius」は、N.Y.で活動している新進気鋭のベーシスト北川潔のオリジナル。浮遊感のあるコードで、リリシズム漂うメロディー。
「I Believe in You」は、オルガンの音色が効いているボサノバ。テレルのワンホーンで、洗練された雰囲気です。
「His Eye Is on the Sparrow」は、トラディショナルな美しい旋律のワルツ。先発の北川潔の唸るベースソロから、有名なマイルスの「All Blues」のアドリブの入りから、徐々に白熱するテレル。
ハートのオリジナル「Flashdance」は、軽快なラテンもの。「I'll Remember April」っぽい入りで、ザクザクいきます。
ワンホーンバラードの「That's All」は、効果的な空間を十分にとって、リリシズム漂う演奏です。
最後は超高速「September in the Rain」の躍動感溢れるビバップで終了します。エンディングのフロントバトルは、まるで「ホライズン」だったり。
- Hey, It's Me You're Talking To
- Minnesota
- Dear Rudy
- Ms. Shirley Scott
- Ill Wind
- If I Perish
- Sagittarius
- I Believe in You
- His Eye Is on the Sparrow
- Flashdance
- That's All
- September in the Rain
- Terell Stafford(tp)
- Antonio Hart(as)
- Bill Cunliffe(p,org)
- 北川潔(b)
- Rodney Green(ds)
- Rec.Nov.29,30.1999.
- Nagel-Heyer
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