New Beginnings/Terell Stafford

表題曲はデイトンの音楽芸術組織「New Beginnings」に、ちなんで作曲された組曲です。組曲にする意味は、別にないと思うんですが、フィラデルフィア、テンプル大学ジャズ科のディレクター、ニューヨーク、ジュリアード音楽院の講師などと、ミュージシャン以外でも多忙らしいので、こういう仕事もあるんだなぁと思ってみたり。
サイドメンも取っ替え引っ替え状態で、アルバムとしての方向性が、はっきりしないので、散漫な印象になってしまいました。聴き所はマルグリュー・ミラーのピアノでしょうか?さすがに、一歩前に秀でています。
ジェシー・ディビス(as)とハリー・アレン(ts)を加えた3管で始まるオープニングは、フレッチャー・ヘンダーソンの「Soft Winds」と、いなたい選曲です。例によって、アレンは「バホバホ」いってます。なんで、こんなにオヤジ臭いのでしょうか?
ミュートプレイのワンホーンで「I Don't Wanna Be Kissed」です。これが、またシブイ。
ゴスペル風のピアノイントロから「He Knows How Much You Can Bear」は、ボサで、まったりと。
さて、3曲の組曲「New Beginnings Suite」です。今までの流れを、いきなり、断ち切るスラップベースのファンクリズム「Selah」は、なんだか混沌とした世界。CD 唯一のファンクですが、イマイチな感じ。
ボサノバ「Le Maurier」は、優しいメロディーラインにセンスの良さを感じます。
アップテンポのブルース「Le Maurier」は、ミラーの見事なピアノソロから、リズミックなテーマに突入します。スリリングな展開です。
バラードの「Blame It on My Youth」は、豊かなフリューゲルの音色が、素晴らしい。メロディーの流れも、美しく唄いあげます。
アップテンポの「The Touch of Your Lips」は、ワンホーンでバップ魂炸裂します。ミラーのピアノソロが一番メカニカルで現代的だったりします。
盟友ステファン・スコットがアレンジを担当しているわけですが「Kumbaya」のアレンジは、素晴らしい。スティーブ・ウィルソンの抑制されたソプラノの音色も独特で、面白いですね。
- Soft Winds
- I Don't Wanna Be Kissed
- He Knows How Much You Can Bear
- New Beginnings Suite: Selah
- New Beginnings Suite: Le Maurier
- New Beginnings Suite: Berda's Bounce
- Blame It on My Youth
- The Touch of Your Lips
- Kumbaya
- Terell Stafford(tp,flh)
- Jesse Davis(as)
- Dick Oatts(as)
- Steve Wilson(as,ss)
- Harry Allen(ts)
- Mulgrew Miller(p)
- Derrick Hodge(b)
- Dana Hall(ds)
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