Chet Baker in New York/Chet Baker
マイルスの居城であるニューヨークへ乗り込んだチェット君なのでありました。

晩年の枯れた音も、何とも言えなく好きなのですが、バリバリのバップ魂が炸裂する最盛期は、有無を言わせずオススメなのです。といっても好調な時期は、この年代までですがね。
マイルスバンドのリズム隊の2人に名手アル・ヘイグを従えたクァルテット、テナーにジョニー・グリフィンを加えたクインテットによる録音です。前作の「Chet Baker Sings It Could Happen to You」とは一転、ラッパ一本勝負です。ウェストコーストの旗手として人気絶頂だったチェットが、拠点をニューヨークへ移すべく乗り込んだ気合いを感じます。
ゴルソンの「Fair Weather」は軽やかな4ビートです。このグリフィンが、かなりの曲者ぶりを発揮しております。やっぱり、チェットとは合わないなぁ。
ワンホーンでの「Polka Dots and Moonbeams」は、渋くていなたいのです。フレージングは本当に見事です。無駄な音は1つもない。
「Hotel 49」はクインテットで熱いバップナンバーです。先発のグリフィンが飛ばし過ぎです。チェットも熱くなってます。後半リズムを立て直すフィリー・ジョーの豪腕に思わず頷いてしまいます。
ワンホーンに戻って「Solar」はマイルスを意識してからでしょうか?といっても、ウェストコーストらしいアレンジ。でもエンディング間違えちゃったのね...。
クァルテットでバラードの「Blue Thoughts」もゴルソンの曲。ホーンアンサンブルも美しい。アル・ヘイグのキラキラとしたピアノが印象的です。
「When Lights Are Low」もワンホーンで勝負です。ミディアムスイングの可愛らしい曲です。コレも「
Cookin'」や「
Blue Haze」などで、録音していたマイルスの愛奏曲です。帝王に気を使ってるのかな。
ブルースの「Soft Winds」もワンホーンでリリカルな演奏です。フィリー・ジョーのブラシソロは圧巻です。
- Fair Weather
- Polka Dots and Moonbeams
- Hotel 49
- Solar
- Blue Thoughts
- When Lights Are Low
- Soft Winds
- Chet Baker(tp)
- Johnny Griffin(ts)
- Al Haig(p)
- Paul Chambers(b)
- Philly Joe Jones(ds)
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