The Most Important Jazz Album/Chet Baker

1959年 N.Y.で服役後、仕事を干されちゃうチェット君です。ヨーロッパに逃れるも、数回に渡りタイーホされちゃう体たらく。1962年に、やっと活動を再開します。


The Most Important Jazz Album of 1964/65image

フィル・アーソとのコンビが復活です。「Play Boys」「Chet Baker & Crew」などの名録音のある50年代の盟友です。スマートなサウンドでチェットとの相性の良いテナーマンです。ハル・ギャルパーの参加も注目です。タッド・ダメロンの曲が半分。ギャルパーが2曲提供しています。ヴォーカルも3曲と控えめのインスト中心で、彼のトランペットを十分に楽しめます。

ジャズ界は、コルトレーン、ショーターなどのモード的音探求が主流になる中、ヘロイン中毒でパクられ続けて後れを取り、自分の一番居心地の良かった10年前を振り返ってみたかったのでしょうか。でもこの大袈裟な表題は、ねぇ...。

ダメロンの美しいバラード「Soultrane」は、シンプルにリリシズム漂う演奏です。中音域から低音域の美しいサウンドの存在感は抜群です。
いきなりミストーンから始まり、のけ反ってしまう「Walkin'」は、ヴォーカルアレンジが、とても奇妙で面白いです。
「Tadd's Delight」のチェットのソロは圧巻です。好調です。マイルスの「'Round About Midnight」で有名。帝王の呪縛からは、抜け出せないのか?
「Whatever Possessed Me」は、クラリネットのイントロで哀愁帯びたヴォーカルが沁みます。
ショーター(というかマッコイ?)っぽい「Retsim B」はギャルパー作。意外にチェットのソロがハマッているのに微笑。
「Gnid」はミディアムスイングのダメロンの小品。リラックスした演奏で、大きく唄うフロント陣が心地よいです。
「Ann, Wonderful One」もヴォーカル。やっぱり、とろけちゃいます。
ラテンリズムの「Mating Call」は、テナーのバッキングが大変そう。ギャルパーのソロが、なんだか可愛らしい。
ギャルパー作の「Margerine」は、軽快なバップ。メカニカルなテーマで、アレンジすれば、もっと良い感じになりそうですが...。
デューク・ジョーダンの名曲「Flight to Jordan」です。ブルーノートの定番ですが、コレが初演なのかな?多少ミスはあるものの、快調なチェットのバップフレーズが冴えます。
  1. Soultrane
  2. Walkin'
  3. Tadd's Delight
  4. Whatever Possessed Me
  5. Retsim B
  6. Gnid
  7. Ann, Wonderful One
  8. Mating Call
  9. Margerine
  10. Flight to Jordan
  • Chet Baker(tp,vo)
  • Phil Urso(ts,cl)
  • Hal Galper(p)
  • Jymie Merritt(b)
  • Charlie Rice(ds)
  • Rec.Apr〜May.1964.
  • Roulette Jazz

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2007年05月26日 (土) at 12:29



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