The Most Important Jazz Album/Chet Baker
1959年 N.Y.で服役後、仕事を干されちゃうチェット君です。ヨーロッパに逃れるも、数回に渡りタイーホされちゃう体たらく。1962年に、やっと活動を再開します。

フィル・アーソとのコンビが復活です。「Play Boys」「Chet Baker & Crew」などの名録音のある50年代の盟友です。スマートなサウンドでチェットとの相性の良いテナーマンです。ハル・ギャルパーの参加も注目です。タッド・ダメロンの曲が半分。ギャルパーが2曲提供しています。ヴォーカルも3曲と控えめのインスト中心で、彼のトランペットを十分に楽しめます。
ジャズ界は、コルトレーン、ショーターなどのモード的音探求が主流になる中、ヘロイン中毒でパクられ続けて後れを取り、自分の一番居心地の良かった10年前を振り返ってみたかったのでしょうか。でもこの大袈裟な表題は、ねぇ...。
ダメロンの美しいバラード「Soultrane」は、シンプルにリリシズム漂う演奏です。中音域から低音域の美しいサウンドの存在感は抜群です。
いきなりミストーンから始まり、のけ反ってしまう「Walkin'」は、ヴォーカルアレンジが、とても奇妙で面白いです。
「Whatever Possessed Me」は、クラリネットのイントロで哀愁帯びたヴォーカルが沁みます。
ショーター(というかマッコイ?)っぽい「Retsim B」はギャルパー作。意外にチェットのソロがハマッているのに微笑。
「Gnid」はミディアムスイングのダメロンの小品。リラックスした演奏で、大きく唄うフロント陣が心地よいです。
「Ann, Wonderful One」もヴォーカル。やっぱり、とろけちゃいます。
ラテンリズムの「Mating Call」は、テナーのバッキングが大変そう。ギャルパーのソロが、なんだか可愛らしい。
ギャルパー作の「Margerine」は、軽快なバップ。メカニカルなテーマで、アレンジすれば、もっと良い感じになりそうですが...。
デューク・ジョーダンの名曲「Flight to Jordan」です。ブルーノートの定番ですが、コレが初演なのかな?多少ミスはあるものの、快調なチェットのバップフレーズが冴えます。
- Soultrane
- Walkin'
- Tadd's Delight
- Whatever Possessed Me
- Retsim B
- Gnid
- Ann, Wonderful One
- Mating Call
- Margerine
- Flight to Jordan
- Chet Baker(tp,vo)
- Phil Urso(ts,cl)
- Hal Galper(p)
- Jymie Merritt(b)
- Charlie Rice(ds)
- Rec.Apr〜May.1964.
- Roulette Jazz
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