Movies/Franco Ambrosetti

ディスクが割れた...。


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ひびが入ってしまったぁ! なーぜーだー!orz。CD の棚にギチギチに詰まっているからか、落ちたのか?全く覚えがないのです。

思い入れのある盤だけにショックが大きいのです。最後の曲が再生できないのでした。一曲だけのために買いなおすのもなぁ...。と、iTMS で探してみると、有るじゃん!去年、エンヤレーベルの使用権が切れたらしく、続々と再発されています。ということでダウンロードしてみました。うーん、バラ売りの利点ですね。

社長業が好調だったのか、ギャラの高そうな豪華サイドメンなのです。この頃は、1985年の「Gin And Pentatonic」やグレッグ・オズビーの入った続編の「Movies Too」も、また凄い内容なのでした。フランコ・アンブロゼッティはバップを基調としながらも空間系のフリーインプロビゼイションを取り込んだ自由度の高い演奏スタイルです。ジョン・スコフィールドのハードなサウンドとジュリ・アレンの鬼気迫る空間美が、輪をかけて魅力的なアルバムに仕上げています。全編通じてのジョンスコ変態ウネウネ攻撃は見事なのです。

有名映画音楽特集ですが一筋縄ではいかないのが、この人の魅力。ガーシュインの作曲で有名な「Porgy & Bess」の映画音楽「Summertime」も一発モノの空間系から一気にインタールードを挟んで高速4ビートへ突入するスリリングな展開。各人のソロも、切れ味鋭い。
ビートルズの「Yellow Subamarine」は、ぶっ飛んでます。テーマの片鱗を残す程度の破壊度でインタープレイに突入してしまいます。すげぇ。
ハンコックのバラードの「Chan's Song」は「Round Midnight」の曲。映画ではデクスター・ゴードンの名演でした。こちらはアーバンなギターイントロから西海岸風?
「That Old Black Magic」は「Star Spangled Rhythm」という映画から。パーカッションとギターとのトリオです。疾走感あふれる演奏です。ジョンスコのリズムギターのアイディアは本当に面白いと感じました。
「Good Morning Heartache」はビリー・ホリデイの映画「Lady Things The Blues」からの唄。映画ではダイアナ・ロスがホリデイ役で唄っています。叙情的なバラードです。
「Magnificent Seven」は、その名の通り、クロサワの「七人の侍」をプロトタイプにした「荒野の七人」のテーマ。ダニエル・ユメールのドラムが強力にプッシュしています。アグレッシブなアレンジです。
「Falling In Love Again」は「Blue Angel」という古典映画からのバラード。ジョンスコとのデュオ。朗々と歌い上げるのです。2人のアイディアの豊富さには驚かされます。
「Be A Brave Utopist」はアンブロゼッティが音楽を担当した映画「Die Reise」からのブルース。といってもセッションです。ジョンスコのソロのインタープレイが楽しい。アンブロゼッティの盛り上げ方は上手だなぁ。
  1. Summertime
  2. Yellow Subamarine
  3. Chan's Song (Never Said)
  4. That Old Black Magic
  5. Good Morning Heartache
  6. Magnificent Seven
  7. Falling In Love Again
  8. Be A Brave Utopist
  • Franco Ambrosetti(tp,flh)
  • John Scofield(g)
  • Geri Allen(p,syn)
  • Michael Formanek(b)
  • Daniel Humair(ds)
  • Jerry Gonzales(per)
  • Rec.Nov.24,25.1986.
  • Enja

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2007年06月25日 (月) at 14:04



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