Pure Soul/Andrea Sabatino
ファブリッツィオ・ボッソ目当てで買ったものの、アンドレア・サバティーノという若手も、なかなかの超新星振りを発揮しています。
1981年生まれでこのレベルとは、びっくりします。相変わらずイタリアンジャズは元気ですね。メンバーも、よく知らないどころか読めもしません。手持ちの音源で検索かけてみたらミモ・カンバナレがスタンリー・ジョーダンの「Dreams of Peace」に参加していて唯一引っかかった。1963年生まれだから中堅といった所でしょうか。他のメンバーも若手とは思えないツボを押さえた技量を持っています。特にピアニストのエットレ・カルッチオが良いです。
サバティーノのオリジナルが8曲もあって初リーダー作としての意気込みを感じさせます。ボッソは2,6,10の3曲のみの参加で、ちょっと物足りないのですが、こんな活きの良い演奏を聴けて大満足です。ラッパ小僧にはオススメです。
「First Steps」は、どこかブレイキー風なサウンドが漂うバッピーでブルージーな雰囲気です。流麗なフレージングですが、もう少し力強さが加わればバケると思います。
「Learning to Fly」は2トランペットの高速4ビートバトル。ピッタリと息のあったテーマ提示でフェイザーでもかけて1人で演ってるの?って思っちゃう位です。Rch のボッソの高速連射フレーズ炸裂します。余裕すら感じられるのです。やはり桁違いの実力です。対するサバティーノも頑張っていますが息切れ気味。
表題曲「Pure Soul」はソプラノと2管で叙情的なボサ風味のバラード。フリューゲルも、ふくよかで良いサウンドしています。
「Mr. Vince」はファンクリズムの効いた8ビート。フレディ・ハバードやリー・モーガン的直情的芸風も見えて、ひとつの魅力です。
「The Fable Infinity」は、長いルバートピアノのイントロからテーマに入る1音でハマります。20代でこの歌心とは!ふくよかで豊かな音質もスバラシイ。ベースのGiuseppe Bassi(読めん!)の演奏能力もたいしたもの。安定したピッチとリズムです。
クリフォード・ブラウンの「Joy Spring」は、ボッソと2トランペットでハモります。サビで倍テンだったりセカンドライン風のリズムだったり、アレンジも楽しいですね。ボッソを尊敬しているらしく、二人の音質は、かなり近いのが分かりますが、高速連射砲フレーズと音域の広さで軍配はボッソ。
「Dear Raffy」はテナーとトランペットの内省的なやりとりが印象的な曲。ヨーロッパ的なインタープレイの雰囲気です。
どスタンダードの「There will never be another you」です。挿入部のピアノトリオが抜群に良いのです。カンバナレの空間的なドラムとそれに呼応するGiuseppe Bassi(読めん!)の動きが、とっても面白いです。コーラスの終わりにインタールード的に小節を付け加えています。
「Illusion」のソプラノは、やっぱりイマイチかな。難しい楽器なのね...。フリューゲルで奏でられる美しいメロディーで、優しい気持ちにさせてくれるワルツです。良い曲だなぁ。
さぁバップ合戦再開の「Birdlike」です。この二人は、よくハモる。でも...やっぱ、ボッソが、すげぇ...。余裕しゃくしゃくで超絶技巧です。ピアノのカルッチオのアイディアが面白い。
「Pure Soul」のバラードバージョン。哀愁さそうミュートトランペットです。しかもピアノデュオと来た。ニクイ。
- First Steps
- Learning to Fly
- Pure Soul
- Mr. Vince
- The Fable Infinity
- Joy Spring
- Dear Raffy
- There will never be another you
- Illusion
- Birdlike
- Pure Soul - reprise
- Andrea Sabatino(tp,flh)
- Fabrizio Bosso(tp)
- Vincenzo Presta(ts,ss)
- Ettore Carucci(p)
- Giuseppe Bassi(b)
- Mimmo Campanale(ds)
- Rec.May.2,3.2006.
- Dodicilune Dischi
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