Sixtus/Peter Johannesson
スウェーデンのドラマー、ペーター・ヨハネソンのリーダーアルバム。全編ハービー・ハンコックが、えげつない程に激しく弾きまくっております。

ホルンにユーフォニュームまで加えた多管編成(というよりビッグバンドに近い)が3曲あって独特の音空間になっています。ヨーロッパらしい発想です。ギターのマックス・シュルツ(ドイツ海軍駆逐艦と同姓同名か?)のオリジナルが中心でホーンアレンジもナカナカです。
ホーンアンサンブルにシンセまで使って分厚いサウンドになっている「Bleke」です。ギターとミュートトランペットで静かに始まるのですが、高速4ビートでトロンボーンのニルス・ラングレンのソロはアグレッシブで、かなり良いのです。ヨハネソンも手数が多く頑張っています。が、バンド全体を自由自在に煽り、強烈なアドリブのハンコックに軍配。
「Cyberman」は正統派4ビートチューン。アンサンブルアレンジもオシャレです。トロンボーンのラングレンがやっぱり技巧派なアドリブです。続くマグネス・リンドグレンのテナーソロはドラムデュオで緊張感を増してブローします。ハンコックは、ここは解りやすいアドリブ。キメ前だから?
表題曲「Sixtus」はギターのメロディーにホーンアンサンブルを薄くかぶせた叙情的な雰囲気の曲。シュルツが大活躍です。メカニカルで現代的なフレージングです。ここでもハンコックの高速フレーズ炸裂してます。
「JoJo」は、またシンセをかぶせた幻想的な曲です。ギタークィンテットのシンプルなバラード演奏。
「Tranespotting」はヨハネソンのドラムとリンドグレンのテナーバトルから始まるアップテンポでコルトレーンチェンジのバピッシュな曲。正統派のテナー+ギター+トリオの編成でゴリゴリきます。リンドグレンのテナーブローに応えるヨハネソンは一瞬デジョネットみたいだったりします。
「The Garden」はギタークィンテットの演奏。6/8拍子で流れるようなテーマ。バッキングからハンコックは暴れてます。自分のソロで、さらに大爆発!手加減無し!
「Slowfox For Loners」は再びテナーを加えてミディアムスイングの4ビート。シュルツは、かなりブルージーな音使い。終盤の挑戦的なノイジーなフレージングとジャンピエールはハンコックに無視されて可哀想...。リンドグレンのテナーも骨太な印象です。
「Sixtus(Live trio)」はトリオでのライヴバージョン。ぐぁ〜。すげぇ...。ロマンティックな印象だった、この曲が全く違ったモノに生まれ変わっています。鬼気迫るハンコックの演奏に息を呑みます。
- Bleke
- Cyberman
- Sixtus
- JoJo
- Tranespotting
- The Garden
- Slowfox For Loners
- Sixtus(Live trio)
- Magnus Broo(tp)
- Peter Asplund(flh)
- Nils Landgren(tb)
- Anders Kjellberg,Tommy Knutsson,Håkan Nyqvist(frh)
- Bertil Strandberg(euphonium)
- Johan Hörlén(as)
- Magnus Lindgren(ts)
- Max Schultz(g)
- Herbie Hancock(p)
- Markus Wikström(b)
- Peter Johannesson(ds)
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