Whims of Chambers/Paul Chambers

ブルックリンのアパートから仕事に向かうポール・チェンバースの姿。調布の変態O野が白楽のアホセッションに来るときのスタイルでした。このコロコロエンドピンって、どう考えても楽器に良くないから今では姿を消したのでしょうかね。
マイルスバンド黄金期のポール・チェンバースがリーダーで21歳、全員の平均年齢でも26歳というメンツです。当時のジャズ界きっての若手が集合した録音です。ベーシストがリーダーのアルバムって、ハズレが多い気がするのは偏見でしょうか?チェンバースの「Bass On Top」 も「Go」 も全然好きになれなかった僕です。このアルバムもセクステットとなっていますが、トリオありクインテットありでアレンジの妙とか音楽性の一貫性が曖昧で散漫なセッションという印象が強いのです。
6/8拍子のラテン調イントロからホーンユニゾンがいなたい「Omicron」は「Woody'n You」のコード進行を拝借したドナルド・バードのバップ作品。バードの淀みないソロはステキです。
チェンバース作の表題曲「Whims of Chambers」はホーン抜きのギターカルテットによるブルース。ギターとベースのユニゾンでテーマが提示されベースソロ。このソロは、お手本のような流麗なものです。フィリー・ジョーのブラシの躍動感も素晴らしい。ホレス・シルバーのピアノが、ちょっと、うるさいな...。
コルトレーン作の「Nita」は変則的な小節数でアップテンポの4ビート。初期のコルトレーンらしく竹を割ったような硬質なサウンドです。セカンドコーラスで立ち止まるあたりが微笑ましい。このコード進行だと気持ちが分かります。
バード作の「We Six」はアップテンポで爽快なチューンです。が、珍しくバードが息切れ気味。バンド全体のテンポも、もたり気味で勢いがありません。コルトレーンはバピッシュに体当たり。バレルはお得意フレーズ連発でノリノリです。チェンバースのギコギコソロが、どうしても好きになれません。
チェンバース作のバラード「Dear Ann」はコルトレーンはバッキングのみのクインテットです。ソロは倍テンでバピッシュに展開されます。
同じくチェンバース作の「Tale of the Fingers」はピアノトリオによる演奏。いきなりギコギコ来ちゃいます。う〜ん...。
コルトレーン作のブルース「Just for the Love」は、ヘンテコなメロディーラインでターンバックのコード進行が、また生意気です。バードの処理が的確で思わず唸ってしまいます。
- Omicron
- Whims of Chambers
- Nita
- We Six
- Dear Ann
- Tale of the Fingers
- Just for the Love
- Donald Byrd(tp)
- John Coltrane(ts)
- Kenny Burrell(g)
- Horace Silver(p)
- Paul Chambers(b)
- Philly Joe Jones(ds)
- Rec.Sep.21.1956.
- Blue Note
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