Fast Flight/Fabrizio Bosso
ファブリジオ・ボッソのソロデビュー作が再発されていたので、今更ながら購入したのです。

猛烈な売り上げを記録したらしいのですが、僕はまだ未聴だったのです。ジャケがイマイチな感じになっていましたが。ボッソの音質は絶好調です。最近の録音では荒れている感じのサウンドもありましたが、煌びやかで迫力満点です。アルバム全体としては、詰め込みすぎで散漫な感じもしますが、ま、初リーダー作なので欲張って勢いがあっていいと思います。
ボッソ作の超アップテンポの循環モノ「Fast Flight」で華麗に幕開けです。疾走する2管ユニゾンテーマのだけで、のけ反ります。まさにバンド一丸となって火の出るような演奏。
いまやボッソの定番ナンバーとなっている「Woman's Glance」は、今とはちょっと違うアプローチが聴けて面白いですね。サルバトーレ・ボナフェデが、いかにもヨーロッパ的で叙情的な空間を作り出しています。
ベースのジュゼッペ・バッシ作曲「My Life Express」はシンプルなメロディーとリズミックなベースラインの融合した叙情的な曲。ミュートトランペットとソプラノでリリカルな雰囲気です。
フレディー・ハバードの「Gibraltar」はジャズファンクで High Five Quintet っぽい。ノリノリです。
ピアノのボナフェデ作曲「Actor & Actress」はタイトル通りイタリア映画のようなセクシーなバラード。情熱的なボッソのソロも盛り上がります。
ボッソのマイナーブルース「Minor Mood」は倍のテンポが交錯するスリリングな構成。聴いている方が苦しくなるほどの高速連射。スバラシイ。
一息入れてバラードの「Too Young To Go Steady」です。表現力も豊かです。録音当時27歳ながら芸歴7年というわけですから、すでに巨匠の雰囲気。
ロザリオ・ジュリアーニ作曲「Brother's Song」はクロマチックなフレーズのテーマとダイナミックスが面白い曲です。ボナフェデのソロが秀逸です。
セロニアス・モンクの「In Walked Bud」は抑制のされたアンサンブルでリラックスした演奏です。やはりアルバム全体を眺めて、凄まじいく音符を詰め込む鬼気迫る演奏の中にも漂う空間美は、ピアノのボナフェデだったのかと気づきました。
「Family Blues」はセカンドラインのリズムが効いたブルース。ブルージーで奔放なジュリアーニのソロの後、ボッソのプランジャーソロ。ツボを押さえてきますね。コントロールも抜群です。
「Fast Flight」の別テイクです。ちょっとリズム隊に乱れがあるのですが甲乙つけがたいテイクです。なんでもいいけど、どうしてこんなに速く吹けるのか?
- Fast Flight
- Woman's Glance
- My Life Express
- Gibraltar
- Actor & Actress
- Minor Mood
- Too Young To Go Steady
- Brother's Song
- In Walked Bud
- Family Blues
- Fast Flight (take 2)
- Fabrizio Bosso(tp,flh)
- Rosario Giuliani(as,ss)
- Salvatore Bonafede(p)
- Giuseppe Bassi(b)
- Marcello Di Leonardo(ds)
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